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俺が話し終えた時、優斗くんの眉間に寄っていたシワはもうなくなり

何だかすっきりとした顔付きをしていて



俺は面食らうと同時に、何故か安堵した。





高「浮所はさ、変わらないんだろ?」

浮「え…?」


優斗くんの眼差しが優しい。





高「変わらず好きなんだろ?…Aの事…」


優斗くんの言葉に、俺は頷く。





高「だったら迷うなよ」



「Aの態度が分からないくらいで迷うな」


「前に好きだった子がまた目の前に現れた事に迷うな」





浮「優斗くん…」


優斗くんは、何でここまで俺を元気づけてくれるんだろう。






高「俺は…Aの事が大事だよ。」



「その時によってさ、『大事』の解釈は違ってるんだけど…」



浮「…大事、ですか」





高「そ。だけど、たまに苦しくなる。」


優斗くんは遠くを見つめながら、ぽつりぽつりと話す。





高「分かってたんだよ、俺。

いつか自分の選んだ事に、切なくなったり後悔したりするかもしれないって」



「でも、誰も傷付かない方法は思い付かなかったし、俺自身がそれでいいって思ったんだ。」







優斗くんは何の話をしているんだろうと思ったけど


何となく分かるような気がした。





高「なあ、浮所。お前、今のままだと後悔する事になるぞ。…本当にそれでいいのか?」



「俺は…後悔しても、どうする事もできなくてモヤモヤする気持ちも知ってる。」




浮「…何で、優斗くんはそこまで俺に言ってくれるんですか?」



さすがに不思議に思って優斗くんに聞くと


優斗くんは初めて俺に、飾らない笑顔を見せてくれた。






高「そんなん、決まってんじゃん」



「Aに幸せになって欲しいからだよ」





「浮所となら、幸せになれるんじゃねーの?って、俺は思ってんだよ!」






俺に見せてくれた優斗くんの笑顔に、俺の気持ちは決まった。

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作品ジャンル:タレント
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きっちょむ(プロフ) - おれんじ がーるさん» ありがとうございます!!やっと完結です。。。またどこかのタイミングで番外編など書けたらなーと思ってます♪ (2020年8月15日 16時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ がーる(プロフ) - わーーー!!!!完結おめでとうございます(^_^)私こそ読むのがとても楽しかったです♪ (2020年8月15日 16時) (レス) id: 10e6bf4b2e (このIDを非表示/違反報告)
きっちょむ(プロフ) - おれんじ がーるさん» ありがとうございます!ちょっと今回は切なくなってしまいました。。。ぜひ浮所くんの応援よろしくお願いします♪ (2020年8月2日 21時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ がーる(プロフ) - うわぁ…(泣)今回はとても切ないですね… (2020年8月2日 21時) (レス) id: 10e6bf4b2e (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ がーる(プロフ) - 読ませて頂きました!! もどかしいですね^o^ いつもお疲れ様です!♪ (2020年7月26日 10時) (レス) id: 10e6bf4b2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きっちょむ | 作成日時:2020年5月30日 16時

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