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試合当日を迎えた。
大きな試合会場に、緊張が走る。
それでも必要以上に硬くならないのは、昨日の浮所くんのおまじないのおかげだ。
浮所くんはいつでも私の事を1番に考えてくれる。
私が『イヤだ』と思う事は言わないし、しない。
部員達と笑いながら話している浮所くんを見る。
無意識のうちに、唇に目がいってしまう。
キスしたわけじゃないのに、昨日の優しいおまじないを思い出して、一人赤くなる。
大「…何してんの？A」
大昇の呆れたような声にハッとする。
A「な、何でもないし！」
大「そ？あ…もしかしてA、緊張してる？」
A「うーん…ちょっとしてるかな…」
私の言葉に大昇は、珍しいなー、なんて笑う。
大「Aいつもそんな緊張しないじゃん」
A「そう？今日の会場はいつもよりちょっと大きいからかなー」
大「ね、合宿のときの約束、覚えてる？」
突然大昇がそんな事を言い出し、ほのかに思い出した私は、ドキッとする。
何も返せず黙る私に、畳み掛けるように大昇は言う。
大「俺、マジに言ってるから。今日俺が表彰台乗ったら、浮所より先に俺とデートだぜ」
A「うん…？うーん…」
※「おーい、お前ら控え室入れよ！いいコンディションになるようにアップしとけ」
コーチの声が聞こえて、大昇はいつものように薄く笑うと
大「俺先に行くよ」
と、着替えに行ってしまった。
私も気持ちを落ち着けて、着替えようと控え室に向かおうとした時
「Aー！」
名前を呼ばれて振り返ると、そこには
葵「A頑張って！」
藤「応援に来たよ」
那「浮所にも応援来いってしつこく言われてさ(笑)」
葵ちゃん、那須君、藤井君と並んで、浮所くんも立っていた。
A「わー、みんな来てくれたの？」
浮「俺とAちゃんのためにありがとう」
藤「何、その一生に一度のイベントみたいな挨拶(笑)」
那「とりあえず二人とも頑張れよ」
葵「一番大きな声で応援するからね！」
A「ありがとう…」
浮「大丈夫。Aちゃんは俺のおまじないが効いてるから」
藤「何？おまじないって？」
A「…もう！浮所くん、ダメ！」
浮「ふふっ。ナイショー♪」
「…飛貴？」
浮所くんがその声に、ハッと振り返る。
浮「…雅…」
雅「やっぱり飛貴だ！すごーい、久しぶり！！」
笑顔で話す、かわいい子。
私は胸のザワザワが止められない。
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きっちょむ(プロフ) - おれんじ がーるさん» ありがとうございます！！やっと完結です。。。またどこかのタイミングで番外編など書けたらなーと思ってます♪ (2020年8月15日 16時) (
レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ がーる(プロフ) - わーーー！！！！完結おめでとうございます(^_^)私こそ読むのがとても楽しかったです♪ (2020年8月15日 16時) (レス) id: 10e6bf4b2e (このIDを非表示/違反報告)
きっちょむ(プロフ) - おれんじ がーるさん» ありがとうございます！ちょっと今回は切なくなってしまいました。。。ぜひ浮所くんの応援よろしくお願いします♪ (2020年8月2日 21時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ がーる(プロフ) - うわぁ…（泣）今回はとても切ないですね… (2020年8月2日 21時) (レス) id: 10e6bf4b2e (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ がーる(プロフ) - 読ませて頂きました！！ もどかしいですね^o^ いつもお疲れ様です！♪ (2020年7月26日 10時) (レス) id: 10e6bf4b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっちょむ | 作成日時：2020年5月30日 16時
