検索窓
今日:13 hit、昨日:19 hit、合計:56,974 hit

19 ページ19

あれから浮所くんと私は、急速に距離を縮めた。


元から浮所くんはあんな感じだったから、距離を詰めたのは私の方だけかもしれないけど。




まだお互い、はっきりとは口にしてないから付き合っているわけではないけど、私と浮所くんは二人でいる事が増えた。






大昇は、私たちが二人でいると時折寂しそうな顔をする事があったけど


あの合宿の夜のような事はなくて、いつも通りだった。








私は少しずつ、浮所くんに素直になっていった。




浮所くんのくれた『一番』の言葉が

私の心の支えになっていた。









練習が終わって、帰宅する。


今日はお母さんが遅いから、私が夕飯を作るように頼まれていた。



A「ただいま…」

玄関に入ると、大きなスニーカーがお姉ちゃんの靴の隣に並んでいるのが見えて


優くんが来ている事を知る。





とりあえず遅くなってごめんねと伝えようと、電気が点いているリビングのドアを開けると


二人は並んで座っていて、私に笑いながら「お帰り」と声を掛ける。








いつもの光景なんだけど、私はドアを開ける直前見てしまった。





…優くんとお姉ちゃん、キスしてた…。







自分の部屋へ向かって着替える時も

震える手でどうにか夕飯を作り終えた時も



相変わらず心臓はバクバクしていて




意外とショックを受けている事を自分で理解する。






優くんとお姉ちゃんの前に夕飯を並べた私は

「ちょっと出てくる」と二人に告げ、家を出た。







…お姉ちゃん、「こんな時間に大丈夫?」なんて心配してたな…。




決して仲が悪い姉妹ではない。

寧ろ普段私達は仲がいい。




だからお姉ちゃんに心配は掛けたくないけど、

あの光景がちらついて、どうしても今は同じ屋根の下で過ごす事はできなかった。







スマホを見るけど、私は浮所くんの連絡先を知らない事を思い出す。



ため息をついた私は、いつしかあのコンビニを目指して歩いていた。

20→←18



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (91 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
269人がお気に入り
設定タグ:美少年 , HiHiJets , ジャニーズJr.   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

きっちょむ(プロフ) - おれんじ がーるさん» ありがとうございます!!やっと完結です。。。またどこかのタイミングで番外編など書けたらなーと思ってます♪ (2020年8月15日 16時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ がーる(プロフ) - わーーー!!!!完結おめでとうございます(^_^)私こそ読むのがとても楽しかったです♪ (2020年8月15日 16時) (レス) id: 10e6bf4b2e (このIDを非表示/違反報告)
きっちょむ(プロフ) - おれんじ がーるさん» ありがとうございます!ちょっと今回は切なくなってしまいました。。。ぜひ浮所くんの応援よろしくお願いします♪ (2020年8月2日 21時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ がーる(プロフ) - うわぁ…(泣)今回はとても切ないですね… (2020年8月2日 21時) (レス) id: 10e6bf4b2e (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ がーる(プロフ) - 読ませて頂きました!! もどかしいですね^o^ いつもお疲れ様です!♪ (2020年7月26日 10時) (レス) id: 10e6bf4b2e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きっちょむ | 作成日時:2020年5月30日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。