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あれから浮所くんと私は、急速に距離を縮めた。
元から浮所くんはあんな感じだったから、距離を詰めたのは私の方だけかもしれないけど。
まだお互い、はっきりとは口にしてないから付き合っているわけではないけど、私と浮所くんは二人でいる事が増えた。
大昇は、私たちが二人でいると時折寂しそうな顔をする事があったけど
あの合宿の夜のような事はなくて、いつも通りだった。
私は少しずつ、浮所くんに素直になっていった。
浮所くんのくれた『一番』の言葉が
私の心の支えになっていた。
練習が終わって、帰宅する。
今日はお母さんが遅いから、私が夕飯を作るように頼まれていた。
A「ただいま…」
玄関に入ると、大きなスニーカーがお姉ちゃんの靴の隣に並んでいるのが見えて
優くんが来ている事を知る。
とりあえず遅くなってごめんねと伝えようと、電気が点いているリビングのドアを開けると
二人は並んで座っていて、私に笑いながら「お帰り」と声を掛ける。
いつもの光景なんだけど、私はドアを開ける直前見てしまった。
…優くんとお姉ちゃん、キスしてた…。
自分の部屋へ向かって着替える時も
震える手でどうにか夕飯を作り終えた時も
相変わらず心臓はバクバクしていて
意外とショックを受けている事を自分で理解する。
優くんとお姉ちゃんの前に夕飯を並べた私は
「ちょっと出てくる」と二人に告げ、家を出た。
…お姉ちゃん、「こんな時間に大丈夫?」なんて心配してたな…。
決して仲が悪い姉妹ではない。
寧ろ普段私達は仲がいい。
だからお姉ちゃんに心配は掛けたくないけど、
あの光景がちらついて、どうしても今は同じ屋根の下で過ごす事はできなかった。
スマホを見るけど、私は浮所くんの連絡先を知らない事を思い出す。
ため息をついた私は、いつしかあのコンビニを目指して歩いていた。
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きっちょむ(プロフ) - おれんじ がーるさん» ありがとうございます!!やっと完結です。。。またどこかのタイミングで番外編など書けたらなーと思ってます♪ (2020年8月15日 16時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ がーる(プロフ) - わーーー!!!!完結おめでとうございます(^_^)私こそ読むのがとても楽しかったです♪ (2020年8月15日 16時) (レス) id: 10e6bf4b2e (このIDを非表示/違反報告)
きっちょむ(プロフ) - おれんじ がーるさん» ありがとうございます!ちょっと今回は切なくなってしまいました。。。ぜひ浮所くんの応援よろしくお願いします♪ (2020年8月2日 21時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ がーる(プロフ) - うわぁ…(泣)今回はとても切ないですね… (2020年8月2日 21時) (レス) id: 10e6bf4b2e (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ がーる(プロフ) - 読ませて頂きました!! もどかしいですね^o^ いつもお疲れ様です!♪ (2020年7月26日 10時) (レス) id: 10e6bf4b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きっちょむ | 作成日時:2020年5月30日 16時