※9 ページ9
「テーマパーク？！」
みんなで声を揃えて、浮所くんに言う。
浮「そ！テーマパーク。みんなで行かない？」
浮所くんはニコニコしながら私たちを見回す。
もちろん、行きたいけど…
那須くんをチラッと見る。
那須くんは…お弁当に夢中な様子だ。
浮「那須君。」
那「んあ？何だよ、今最高に味わってんだよ」
浮「那須君は『デート』といったら、どこに行くのかね？」
浮所くんにそう聞かれ、一瞬ぽかんとした那須くんは、私の方をチラチラ見ながら
那「…別にどこだっていいじゃん…」
小さな声で言う。
浮「えー？！教えて教えてー！」
浮所くんが駄々をこね出すと、那須くんは
はあ…とため息をついて、ボソッと
「…図書館」
その言葉に、私が驚いて那須くんを見ると
那須くんは頑なに私と目を合わせようとしない。
那須くん、もしかして…
デートのつもりで図書館に誘ってくれていたの？
浮所くんは私にニヤッと笑いかけて、続きを話し出す。
浮「だから、たまには違うデートしようよ！」
「4人で楽しもうぜ！」
那「…そう言ってもお前、お化け屋敷もジェットコースターも苦手じゃん…」
那須くんが言う。
浮「那須くん！それは言わない約束で！」
鈴「浮所くん…かわいいね。」
鈴音ちゃんの言葉に、浮所くんがバッと鈴音ちゃんを見る。
浮「本当？鈴音ちゃん、本当にそう思う？」
鈴「うん！私もあんまり得意じゃないから、のんびりなもので楽しもうかなって。」
浮「鈴音ちゃん…」
浮所くんの顔は真っ赤だ。
なんてかわいい二人。
何となくほのぼのしていると、お弁当を食べ終えた那須くんがこそっと
「Aさんは？」
A「え？」
那「Aさんはジェットコースターとか大丈夫？」
また『かわいくない』とか思われるかも…と思いつつ
A「大好きなんだよね…ハハ…」
答えると、那須くんは嬉しそうに笑い
那「俺も！俺も好きなんだー」
「そっかー…Aさんも好きなんだー…」
A「那須くん？」
那「Aさん、楽しみだね！」
今日は何度も那須くんに満面の笑みを向けられて
眩しくて、倒れそうになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きっちょむ(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさん、いつも励ましのコメント、ありがとうございます！本当に嬉しいです♪次も楽しんで書きながら、めろんぱんさんに楽しんでもらえる作品、考えますね！応援、ありがとうございました♪ (2020年5月19日 23時) (
レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - きっちょむさんの作品大好きなのでまた作品楽しみにしてます(^^) (2020年5月19日 23時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きっちょむ | 作成日時：2020年5月2日 12時
