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次の日、私は緊張しながらお弁当を広げた。
昨日のうちに、那須くんや浮所くんとお弁当を一緒に食べる事は鈴音ちゃんにも伝えてあって
私の気持ちを知っている鈴音ちゃんは
「Aちゃん、やったね！」
と一緒に食べることを喜んでくれた。
食べ始めてすぐ、浮所くんが
「わっ、Aちゃんのお弁当すごいね！
お母さん、料理上手なんだね」
と言う。
すかさず鈴音ちゃんが
「浮所くん、Aちゃん自分でお弁当作るんだよ」
浮「え、そうなの？すごーい！美味しそうだし、見直したよー」
A「浮所くん、『見直した』って私の事どんな風に思ってたの(笑)」
浮「言葉のあやだよ、あや(笑)」
「美味しそうだなー、食べたいなー」
浮所くんの言葉に、私は笑って
「いいよ、好きなの食べて」
とお弁当箱を差し出した。
浮「わー、どれにしようかな…鈴音ちゃん、一緒にもらおう」
鈴「うん！Aちゃんいい？」
A「(笑)どうぞ」
早速の浮所くんと鈴音ちゃんのカレカノのような雰囲気に、微笑ましくなった。
浮「すっごく美味しいね、鈴音ちゃん！」
鈴「うん！本当にAちゃんは上手だね」
浮「ね、那須も貰ったら？美味しいよ」
それまで黙って食べていた那須くんに、浮所くんが声を掛ける。
実は気付いていた。
那須くんが購買のパンを食べながら、チラチラお弁当箱を見ていた事を。
那「俺は…」
と言い掛けた那須くんに、勇気を出して
「はい！」
とお弁当箱を差し出す。
そんな私とお弁当箱を目を丸くして見ていた那須くんだけど
那「あ、ありがとう…」
と、おずおずと、私が今日気合いを入れて作っただし巻き卵に手を伸ばした。
那須くんが私の作った玉子焼きを食べてる…！
それだけでドキドキして心拍数が上がる。
鈴「そういえば、那須くんは購買で買う事が多いの？」
そう聞く鈴音ちゃんの言葉に答えたのは浮所くんだ。
浮「あのね、那須は野球部の朝練のあとにお弁当食べちゃうんだよ」
「こう見えて那須、すっごい食べるからね(笑)
俺もだけど」
A「そうなんだ…」
浮「あっ、俺良いこと思い付いた♪」
A「ど、どんな…？」
浮所くんの言葉に、多少不安を覚えながら浮所くんを見る。
浮「Aちゃん、明日から那須の分もお弁当作るのはどう？！」
那須くんもぽかんとして、浮所くんを見る。
浮所くんは
「ねっ？」
とキラキラスマイルで、ウインクしていた。
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きっちょむ(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさん、いつも励ましのコメント、ありがとうございます！本当に嬉しいです♪次も楽しんで書きながら、めろんぱんさんに楽しんでもらえる作品、考えますね！応援、ありがとうございました♪ (2020年5月19日 23時) (
レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - きっちょむさんの作品大好きなのでまた作品楽しみにしてます(^^) (2020年5月19日 23時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっちょむ | 作成日時：2020年5月2日 12時
