★7 ページ35
いつものように、お店が終わった時間に打ち合わせに行く。
普段はお店に蒼弥しかいないから、その日も
「蒼弥ー、来たよー」
って言いながら入ったら
全然知らない女の子がいて、びっくりしてしまった。
すごくすごく可愛くて、私とは全然違うオシャレな子。
突然の事に動揺して、ついいつものように
「蒼弥は…？どこですか？」
なんて呼び捨てで呼んだからだろうか。
女の子が私を見る目は、あまり気持ちのいいものじゃなかった。
「…誰？ていうか、何で『蒼弥』って呼ぶの？」
急にそう言われ、何も言葉が出てこない。
A「えっと…」
何て説明したらいいだろう。
困って下を向いたその時
猪「おーす。A、やるかー」
スタッフルームから蒼弥が出てきた。
私だけだと思ったのだろう。
私と対峙している女の子を見て、固まっている。
猪「麗華…」
私が蒼弥、と言う前に、麗華と呼ばれた子が
「蒼弥！！」
と呼ぶ。
麗「蒼弥、何で連絡くれないの？私、待ってたのに…」
甘えるように言う彼女は私から見てもとても可愛い。
猪「だから言ったじゃん。しばらく会えないって」
対する蒼弥は別にいつもと変わらない。
ちょっと不機嫌なようにさえ感じる。
麗「だから、何で？会えない理由は？」
「…もしかして…あの子？」
突然話を振られて驚く。
私が何か発する前に蒼弥が言う。
猪「そういう事じゃない。」
麗「じゃあ何でこんな時間にあの子がここにいるの？」
「もうお店クローズしてるよね？」
2人の関係性なんて全然知らないのに、何故か私がハラハラして
A「あの…ごめん。彼女…さんいるなら私、日を変えて来るよ」
私がそう言うと、麗華ちゃん、と呼ばれた子は少し表情が緩んだ。
猪「…彼女じゃねえし。妹みたいなもんだよ」
麗「同じ年なんだから、妹じゃないでしょ！」
「彼女と変わらないじゃん、私」
猪「とにかくさ、今からAと約束あるから麗華は帰れ」
麗華ちゃんはきっぱりと言う。
「いや！」
蒼弥は困った顔をして、頭をポリポリと掻く。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きっちょむ(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさん、いつも励ましのコメント、ありがとうございます！本当に嬉しいです♪次も楽しんで書きながら、めろんぱんさんに楽しんでもらえる作品、考えますね！応援、ありがとうございました♪ (2020年5月19日 23時) (
レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - きっちょむさんの作品大好きなのでまた作品楽しみにしてます(^^) (2020年5月19日 23時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きっちょむ | 作成日時：2020年5月2日 12時
