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朝から着る物に悩む。
一応、都会に来るし…なんて、自分が持ってる服の中でもオシャレな服を持ってきたつもりだし
来る前に買っても来た。
でも、蒼弥の前に行くと、どんなコーディネートでも霞んじゃうような気がして、気後れする。
約束の時間まであと少しになり、焦った私は一番お気に入りのワンピースに袖を通した。
蒼弥は車で迎えに来てくれた。
小さな、オルゴールみたいな、彼らしいオシャレな車。
A「ミッション運転できるなんて、すごいね。私なんてオートマ限定だよ」
猪「Aが免許持ってるって方がびっくりだけどな」
A「ひどいよねー(笑)私のイメージ(笑)」
猪「いや違う違うって。お前は何か…『箱入り』っていうか、大事に大事に育てられたっつー感じがするんだよなー」
A「……。」
黙った私に、蒼弥が言う。
猪「あのさ、今日の買い物は俺に任せてよ」
A「『任せて』って何買うの？」
呆れた顔で、蒼弥が言う。
猪「お前の服を俺がスタイリングするんだよ」
そう言った。
車が止まり、蒼弥に案内される。
着いたそこには、私が住んでいる地方の田舎には絶対ないような、きらびやかな世界が広がっていた。
猪「？A、何してんの？」
思わず立ち竦む私に、不思議そうに蒼弥が言う。
A「蒼弥…私…場違いだよ…」
猪「何言ってんだよ、早く行くぞ。」
私の手を掴み、半ば強引に進む蒼弥。
私は蒼弥の影に隠れるようにして、お店の中をまわる。
手に取る物、見る物全てが、ファッション誌からそのまま飛び出してきたみたいだ。
触れてはいけないような気がしてドキドキする。
と、蒼弥が
「ちょっとAこれ着てみて」
と次から次へと渡してくる。
着てみると
「うーん、じゃあ次はこれ」
と、かなり忙しい。
猪「ま、コンテストはこんなとこかな…」
「髪はどうすっかな。着てから候補をまた考えるかな…」
ぶつぶつと蒼弥が言う。
そんな時、私がふと手にしたのは
普段なら絶対選ばない、ペパーミントグリーンのワンピース。
今着ているワンピースとは、全然違うデザインだけど
なぜか気になって、手に取った。
いつの間にか隣にいた蒼弥。
猪「着てみたらいいじゃん。」
「この色、A、似合いそうだし」
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きっちょむ(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさん、いつも励ましのコメント、ありがとうございます！本当に嬉しいです♪次も楽しんで書きながら、めろんぱんさんに楽しんでもらえる作品、考えますね！応援、ありがとうございました♪ (2020年5月19日 23時) (
レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - きっちょむさんの作品大好きなのでまた作品楽しみにしてます(^^) (2020年5月19日 23時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっちょむ | 作成日時：2020年5月2日 12時
