♪12 ページ27
金「Aちゃんは“pizzicato”なんだ」
A「え…？」
突然そんな風に言われて、私は不思議そうな顔をした。
そんな私を見て、一世は微笑む。
金「弦を指で弾くと、楽しい感じになるでしょ？」
A「うん…。」
金「僕はAちゃんを見ていたり、一緒にいたりするとpizzicatoみたいに心が弾むんだよ」
「…初めてAちゃんと出会った時から、ずっとそうなんだ。」
A「一世…」
知らなかった。
そんな風に思ってくれていたなんて。
金「僕はAちゃんより年下だし、Aちゃんの方が余裕そうな感じがして」
「僕だって落ち着いて見られたい、そんな風に思っちゃった」
「束縛するオトコだって、見られたくなかった」
A「私に…余裕なんてなかったよ」
「いつだって、一世が掴めそうで掴めないって」
「もう、半分諦めてた…」
一世はそんな私を抱き寄せて
きつくきつく抱きしめる。
金「ごめん、本当…」
「僕にはAちゃんしかいないから」
「これからはちゃんと何でも伝えるから」
「だから、僕から離れていかないで…」
切なそうな一世を見て、私も切なくなる。
A「大丈夫…どこにも行かない。」
「私もずっとちゃんと言えなかったけど」
「一世…愛してる…」
泣きながらだったけど
久しぶりに心から笑って
心が弾んだような気がした。
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きっちょむ(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさん、いつも励ましのコメント、ありがとうございます！本当に嬉しいです♪次も楽しんで書きながら、めろんぱんさんに楽しんでもらえる作品、考えますね！応援、ありがとうございました♪ (2020年5月19日 23時) (
レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - きっちょむさんの作品大好きなのでまた作品楽しみにしてます(^^) (2020年5月19日 23時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっちょむ | 作成日時：2020年5月2日 12時
