♪11 ページ26
目が開いたとき、まだ真夜中だった。
隣では、気持ち良さそうに寝息をたてる一世の姿。
もう寝られそうにないなら、いっそのこと起きてしまおうかと思ったけど
何となく思い直して、一世の隣でシーツにくるまった。
その瞬間、一世が私の体を抱き寄せながら
「Aちゃん…」
と呟く。
起きてるのかとじっと見るけど、一世からは規則正しい寝息しか聞こえてこなかった。
…さっきまであんなに熱く、吐息まじりに
「A」って呼んでいたのに
もう今は寝言で
「Aちゃん」なんて…。
ギャップにキュンとなる。
それにしても一世のこの変わりよう。
もちろん、今までも二人きりの時は積極的だったけど
今日はそれとは違うような気がする。
…龍我の事があったからかな…
起きたら聞いてみよう、と、私はもう一度目を閉じた。
次に目が覚めた時にはもう明るく陽が射していて
隣ではクスクス笑いながら一世が私の頭を撫でている。
急に恥ずかしくなって私は、シーツで顔を隠しながら
A「もう…！起きてるなら起こしてよ！」
そう文句を言うと
一世は笑いながら私をシーツごと抱きしめ
金「ごめん、Aちゃんがかわいくて…」
「ずっと見てられるんだよ」
私は昨日から聞こうと思っていた事を、聞いてみる事にした。
A「一世」
金「ん…？」
A「ね、どうかした？…何かあったの？」
そう聞く私に、一世は怪訝な顔で
金「昨日あんな事があったのに、そう聞いちゃう？」
やっぱり龍我の事か。
A「…龍我？」
おそるおそる聞く私に、口を尖らす一世。
金「…Aちゃん、あんな事されて照れてた」
小さな声で言うのがまたかわいく、愛しく思えて
A「一世が大好きだよ」
と私からキスをする。
満足そうに笑った一世が、ぽつぽつと話し始めた。
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きっちょむ(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさん、いつも励ましのコメント、ありがとうございます！本当に嬉しいです♪次も楽しんで書きながら、めろんぱんさんに楽しんでもらえる作品、考えますね！応援、ありがとうございました♪ (2020年5月19日 23時) (
レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - きっちょむさんの作品大好きなのでまた作品楽しみにしてます(^^) (2020年5月19日 23時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっちょむ | 作成日時：2020年5月2日 12時
