♪4 ページ19
龍「お邪魔しまーす」
家に龍我がいる。
龍我じゃなくても、一世以外の男の子がいる事が珍しい。
いくら仲良くても、龍我や大昇を招いた事はなかった。
龍「へー、Aの部屋ってこんな感じなんだ」
何だか楽しげに部屋をキョロキョロする龍我。
A「あんまり見ないでよね、片付いてないんだから」
龍「そうかー？俺から見たらすっげー綺麗だけど」
A「とりあえず急いでご飯作るから、龍我は適当に座って待ってて」
龍「え？手伝わなくていいの？」
まさか龍我がそんな事言うなんて。
一世ならニコニコと、座って待っている。
金「わーい、Aちゃんのごはんー」
なんて楽しみにしててくれて、
「一世、これお願い！」
と言うと、
「僕できるかな(笑)」なんて言いながら
器用に手伝ってくれる。
また一世の事を考えた私は
「A？」
と言う龍我の声で、我にかえった。
A「あ、ごめんごめん。大丈夫だよ、さっと作っちゃうから」
龍「分かったー。楽しみだな」
私はさっと手を洗うと、集中してひき肉をこね始めた。
龍「うまいっ！！」
A「そう？良かったー。龍我のおかげで連続ハンバーグにならなかったし(笑)」
龍「…だね」
龍我はそう言ってお箸を置くと
龍「金指はさ、いつもあんな感じなの？」
と聞く。
A「いつも…ではないと思うけど、もうよく分からない。」
「約束なんて、あってないようなもんだし」
龍「でもさ、付き合ってるんだから、もっとちゃんと言った方が良くね？」
A「…そういうの、できなくなっちゃったんだよね…。あの1件から…」
龍我も思い出したらしい。
龍「ごめん…そうだっけな…」
A「ね、私大丈夫だからさ、とりあえず龍我食べなよ。ごはんおかわりする？」
龍「するするー！」
龍我は、一世と同じくらい食べてくれた。
龍「本当、ありがとな。旨かった！」
作ってもらったんだから、片付けは手伝う！と言ってきかない龍我に、お皿を拭いてもらいながら片付けをした。
A「別に本当に大したことじゃないよ」
私も笑って答える。
龍「またもし、金指がブッチしたらさ」
「俺、代わりに食べに来るから呼んでよ」
A「ハハっ。食材は無駄になんないね(笑)」
龍「…こうしてるとさ」
「…付き合ってるみたいだな……」
龍我の瞳が、切なげに揺れた。
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きっちょむ(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさん、いつも励ましのコメント、ありがとうございます！本当に嬉しいです♪次も楽しんで書きながら、めろんぱんさんに楽しんでもらえる作品、考えますね！応援、ありがとうございました♪ (2020年5月19日 23時) (
レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - きっちょむさんの作品大好きなのでまた作品楽しみにしてます(^^) (2020年5月19日 23時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっちょむ | 作成日時：2020年5月2日 12時
