♪2 ページ17
「Aちゃん！」
学内を歩いている時、声を掛けられた。
A「あっ…一世」
…ここは、何て言うべき？
『久しぶり』？
付き合ってるのに？
『連絡欲しかったよ』？
…また重いって言われるかも
悩んだ末に私が発した言葉は、無難に
「どうしたの？」だ。
一緒にいた友達は、私と一世が付き合っているのを知ってるから
「先に学食行ってるね」
と言い残して、行ってしまった。
金「今から授業、ここの棟なんだー。Aちゃんは？」
A「私は今休講になったから、友達と学食に行こうかなって…」
金「そうなんだ。行ってらっしゃーい」
そう言って、ニコニコと一世が行きそうになり、私は思わずその背中に向かって声を掛けた。
A「ね、一世！」
金「ん？」
一世が不思議そうに振り返る。
A「…今日…家、来る？」
私に聞かれた一世は、目を上にしながら考えていたけど、また笑顔になって
金「うん！今日は大丈夫！」
「Aちゃん、僕、ハンバーグ食べたい」
A「あっ…分かった。ハンバーグ、作るよ」
私の返事に一世はニコリとすると
授業へ向かって行った。
誘うのはいつも、私から。
一世が断る事は、しばしばある。
これって本当に付き合ってるっていうのかな。
何だかよく分からない。
そう思いながら学食へ向かうと、途中で声を掛けられた。
「Aじゃん」
「どうした？そんな暗い顔して」
A「龍我…。大昇…。」
龍我と大昇は、同じオケ部で
学年も同じ私たちは、初対面から意気投合して
よく遊ぶ仲間でもある。
大「なに？また金指の事？」
龍「何かあったの？」
親身になって聞いてくれる二人は、もちろん私と一世の事を知っている。
大「何かあったらさ、俺らから金指に聞いてやるから、言えよ」
A「うん…ありがと！」
龍我は何も言わず、私の頭を撫でる。
二人とも、私が元カレに振られた時を知っていて
またそうなるんじゃないかと毎日ドキドキしながら一世と付き合っている事も
知っている。
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きっちょむ(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさん、いつも励ましのコメント、ありがとうございます！本当に嬉しいです♪次も楽しんで書きながら、めろんぱんさんに楽しんでもらえる作品、考えますね！応援、ありがとうございました♪ (2020年5月19日 23時) (
レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - きっちょむさんの作品大好きなのでまた作品楽しみにしてます(^^) (2020年5月19日 23時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっちょむ | 作成日時：2020年5月2日 12時
