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那「俺がさ、初めてA見たのって、浮所を迎えに行った図書室でなんだよ。」
去年、浮所くんと一緒に図書委員やった時だ…！
那「ちょうどA、川島さんと一緒にいたけど、俺はAばっかり見ちゃったんだ」
A「え？うそだ…」
だって私はいつだって鈴音ちゃんの引き立て役で…
那「今A、川島さんの引き立て役とか思ってるでしょ」
「もちろん川島さん人気あるし、川島さんの事が好きなヤツだっているよ。…浮所とかね」
「でも俺は…」
那須くんが私に一歩近付く。
「川島さんじゃなくて」
また一歩。
「Aの事が…」
那須くんの手が私の頬に触れる。
浮「おーい！那須ー！Aちゃーん！！」
「お待たせー！！」
浮所くんが鈴音ちゃんと手を繋いで走ってくる。
…良かった、二人、うまくいったみたいだ。
那須くんは……
その場に崩れ落ちていた。
浮「あれ？那須どうしたの？」
那「うーきーしょー！！」
A「ま、まあまあ那須くん」
そう言う私の手を握って那須くんは、浮所くんと鈴音ちゃんに言う。
那「…こういう事だから」
浮「えっ？！本当に？！」
「やったね！！Aちゃん！」
A「ありがとう、浮所くん、鈴音ちゃん」
浮「またダブルデートしようねー♪」
手を繋いで、浮所くんと鈴音ちゃんが帰っていく。
バイバイして見送る私の手を那須くんがそっと握り
那「俺らも行こ」
そう言って歩き出す。
那「ね、A」
A「ん…？」
那須くんのA呼びがくすぐったい。
那「これからもさ、こうやって俺と一緒に出かけてくれる？」
A「も、もちろん…！」
那「俺…よく知らないし、気の利いたとこ連れてってあげられないかもしれないけど」
「…俺はAと一緒にいられるならどこだって楽しいし」
A「那須くん…私だって…私も那須くんと一緒にいられるだけで嬉しいんだよ」
不意に那須くんが振り向く。
あまりの顔の近さに、ドキドキと鼓動が速まる。
那「俺Aが背が高いの、結構いいと思うけど」
「だってさ」
「キスまでの距離、短いじゃん…」
それは、不意打ちだったけど
真面目で不器用な那須くんからの
優しいキスだった。
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きっちょむ(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさん、いつも励ましのコメント、ありがとうございます！本当に嬉しいです♪次も楽しんで書きながら、めろんぱんさんに楽しんでもらえる作品、考えますね！応援、ありがとうございました♪ (2020年5月19日 23時) (
レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - きっちょむさんの作品大好きなのでまた作品楽しみにしてます(^^) (2020年5月19日 23時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっちょむ | 作成日時：2020年5月2日 12時
