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何を話したらいいか考える。
何しろ緊張していて、いつもより声が出ない。
チラッと隣を歩く那須くんを見ると、那須くんも表情が強張って、どうやら緊張しているようだ。
A「ね、那須くん」
那「な、なに…？」
那須くんの上擦った声を聞いたら急に落ち着いてきて
私は那須くんに言う。
A「片っ端からさ、絶叫系乗ろうよ！」
「どれから行く？」
私の提案に、始めは目を丸くしていた那須くんだけど
すぐににっと笑って
那「そうすっか！じゃ、これに行こう」
A「うん！行こう！」
ジェットコースターでは、那須くんは「ウェーイ」なんて声を上げて
二人ともずっとずっと笑ってて
那「Aちゃん、次はあれに乗ろうよ」
A「いいねー。行こう！」
いつの間にか那須くんは、私のこと『Aちゃん』て呼んでて
嬉しくて楽しくて、何だか泣きたい気持ちになった。
ひとしきり絶叫系を楽しんだあと、那須くんが
「Aちゃん大丈夫？疲れない？」
と聞いてくれた。
A「うーん、さすがにちょっと疲れたかも…」
那「休もうか。俺、何か買ってくるよ」
そう言って、那須くんは飲み物を買いに行ってくれた。
１人で待っているとき、さっきの那須くんを思い出していた。
「後ろがいいな。後ろに座りたいな」なんて言う那須くん。
両手を上げて、楽しそうに乗っていた那須くん。
初めてAちゃん、て私を呼んだ那須くん。
色んな那須くんを知る事ができて、もっともっと好きになってしまった。
「あの…」
突然声を掛けられて、那須くんが戻ってきたのかと顔を上げると
そこには全く知らない人の顔。
思わず身構える。
「僕…写真やってて…撮らせてもらってもいいですか？」
カメラを持って、私に向ける。
A「あの、ちょっとそういうの苦手で…他の人に頼んでください」
「君がいいなと思って。1枚だけ。ね、ちょっとこっちに来て」
強引に私を引っ張ろうとする。
イヤ…！那須くん、早く戻ってきて…。
那「…何してんの…？」
戻ってきた那須くんが、私の手をぎゅっと握る。
那「この子、そんな風に扱っていい子じゃないから」
「俺の大事な…彼女なんだよ」
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きっちょむ(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさん、いつも励ましのコメント、ありがとうございます！本当に嬉しいです♪次も楽しんで書きながら、めろんぱんさんに楽しんでもらえる作品、考えますね！応援、ありがとうございました♪ (2020年5月19日 23時) (
レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - きっちょむさんの作品大好きなのでまた作品楽しみにしてます(^^) (2020年5月19日 23時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっちょむ | 作成日時：2020年5月2日 12時
