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次に頂いたお仕事は、連続ドラマの料理シーンに携わるというものだった。
レシピ考案は私の師匠で、その調理を担当させてもらうことに。
師匠の顔に泥は塗れないから、いつも以上に責任を感じる。
ほどなくして、手元に台本が届いた。
キャスト一覧のページを開いて一旦閉じた。
もうここまで来たら恐ろしいを通り越して……何て言えばいいんだ？
主演……井ノ原快彦
嘘でしょ？
しかも役名「A」だし。
こんなことってある？？
夢でも見ているのでは？と疑いたくなって、
仮眠をとってリセットしてからもう一度台本を開いた。
でも、記載内容になんら誤りはないようだった。
打ち合わせの日。
井ノ原さんは私を見つけて、まるで旧友に再会したかのような人懐っこい笑顔で手を振ってくれた。
「Aさんがいるって聞いて、超嬉しかったよ！3ヶ月間よろしくね！！」
「こ、こちらこそ。よろしくお願いします」
「ところで、今回 俺の役がAさんなのね」
存じております、という意味を込め、深く何度も頷く私。
「でさぁ、ちょっとこんがらがっちゃうから、お名前教えてもらってもいい？」
「もちろんです。改めまして、AAと申します」
まだ新しい名刺ケースは開け口が少し硬い。
もたつきながら、名刺を一枚取り出し、彼に差し出した。
「Aちゃん！いい名前〜」
「そんな事ないですよ……」
褒めるような所でもないと思いますが……
何故こんなにもニコニコしてらっしゃるのか……
ある時、「そんなに疑うのが得意なら警察にでもなればいい」と友達に言われたことがある。
でも、組織に属せない私は仲間さえ疑ってしまうので、警察も向いていない。
もはや人間に向いていない。
そういえば、井ノ原さんって警察の役やってたっけ……
人を疑うことからは対極の位置にいる人だなぁと、その目尻の笑い皺を見ながらぼんやり思った。
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ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - 櫂さん» 櫂さん、こちらもお楽しみいただけて幸いです。本当にありがとうございます。いつでも遊びにきてください！ (2022年8月12日 7時) (
レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
櫂 - こちらの作品も読ませていただきました……本当に素敵な作品です。幸せな空間がすぐ想像出来るので、また読みにきたいと思います。完結までお疲れ様でした！ (2022年8月6日 23時) (レス) id: 4f295eac92 (このIDを非表示/違反報告)
ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - ひささん» ひささん、ありがとうございます！ぜひともよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年10月19日 0時) (レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
ひさ(プロフ) - 新しいお話、楽しみにしてます！ (2021年10月18日 5時) (レス) @page44 id: d7d462c614 (このIDを非表示/違反報告)
ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - ひささん» ひささん、いつもありがとうございます。そうですよね……やはり寂しさが募りますよね。私の物語がそのようにお役に立てていること、大変恐縮です……！本当に嬉しいです。完結までお付き合い頂けると幸いです。 (2021年10月5日 1時) (レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾖｰﾘﾝ | 作成日時：2021年9月19日 1時
