ステキな勘違い ページ6
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不思議な縁は続く。
このところ、頻繁に井ノ原さんと遭遇するのである。
ある時は、
偶然通りがかった駅で。
滅多に行かないスーパーマーケットで。
少し休憩にと入ったカフェで。
かれこれ2週に1回くらいのペース。
井ノ原さんの方から声をかけてもらうこともあれば、
私が一方的にお見かけすることもある。(その時は咄嗟に隠れてしまったけど)
ちなみに、私は都内在住ではないので、彼とご近所である可能性は極めて低い。
しかし、こんなにも遭遇すると、私が彼をつけ回していると勘違いされるのでは？
そんな中、またも井ノ原さんにゆかりのある方とのお仕事の話が舞い込んできた。
とあるテレビ番組に呼ばれた訳だが、
台本を見ると、井ノ原さんと同じグループのメンバーである、長野さんのお名前。
……意識しすぎか。
「Aです。よろしくお願いします」
長野さんはテレビで見るよりもっと色白で、
まさに仏様のように優しい笑顔だった。
「どうも長野です。井ノ原からお噂はかねがね」
「えっ。あっ、井ノ原さんにはお世話になりました」
突然、長野さんの口から井ノ原さんのお名前が飛び出して驚いた。
どんなことを話されていたのだろうか？
「ふふふ。すごい芯のある方だって言ってましたよ」
「いえ、私なんて……全然そんなのじゃないですよ。すみません」
あのベラベラ喋ってしまった一件のことか。
長野さんは「謙虚ですねぇ」と呟いてから、
「ではよろしくお願いします〜」と笑顔で言った。
おかしい。
こんなに優しい人ばかりだなんておかしい。
類は友を呼ぶと言えど、さすがに。
裏がある。絶対どこかに落とし穴がある！
今までの人生、こんなに褒めてもらったことは無いし……
いや待てよ。
実は褒められてるのではなく、遠回しに注意されているのでは？
頭の中をぐるぐると巡らせているうち、
危うく塩と砂糖を間違えそうになった。
落ち着こう。
深呼吸しても、頭がスッキリしない。
それどころか、
井ノ原さんの姿や声が鮮明に浮かんできてしまった。
やはりおかしいのは私の方か……。
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ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - 櫂さん» 櫂さん、こちらもお楽しみいただけて幸いです。本当にありがとうございます。いつでも遊びにきてください！ (2022年8月12日 7時) (
レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
櫂 - こちらの作品も読ませていただきました……本当に素敵な作品です。幸せな空間がすぐ想像出来るので、また読みにきたいと思います。完結までお疲れ様でした！ (2022年8月6日 23時) (レス) id: 4f295eac92 (このIDを非表示/違反報告)
ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - ひささん» ひささん、ありがとうございます！ぜひともよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年10月19日 0時) (レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
ひさ(プロフ) - 新しいお話、楽しみにしてます！ (2021年10月18日 5時) (レス) @page44 id: d7d462c614 (このIDを非表示/違反報告)
ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - ひささん» ひささん、いつもありがとうございます。そうですよね……やはり寂しさが募りますよね。私の物語がそのようにお役に立てていること、大変恐縮です……！本当に嬉しいです。完結までお付き合い頂けると幸いです。 (2021年10月5日 1時) (レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾖｰﾘﾝ | 作成日時：2021年9月19日 1時
