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翌朝、目が覚める。
狭いベッドはさらに狭い。
隣ですぅすぅ寝息をたてる彼は、私の兄のスウェットを着ている。
彼は兄とさほど身長は変わらないと思うが、手首足首が顕になっていて、彼のその手足の長さを知る。
――私の恋人だなんて、やっぱり信じられない。
「ん……A」
寝言？目をつぶったまま私の名前を呼ぶ。
「よしくん、おはようございます」
小声で呼んだら、彼は口元をふっと緩ませて私を抱きしめた。
「A捕まえた〜」
「捕まり……ました」
「フフっ。かわいすぎんだろ」
またキツく抱きしめられる。
うっかり心音が聞こえてしまいそうだ。
「そんなことな……」
「あるのー」
否定しようとしたら、それを遮られる。
この人の前ではそんなことしなくていいんだな、と頭は学習するけど、ほとんど癖みたいなものだからまだ抜けない。
のそのそと身体を起こしてベッドの上で座ると、
カーテンの隙間から差し込んだ陽の光が顔に当たって眩しかった。
「やばい。全然目開かねぇ」
彼は細い目を無理に開けようとして、眉だけがぐぃーっと上がっている。
髪の毛はボッサボサで、毛先があちこちに向いていた。
その姿が全部愛おしくて思わず笑ってしまう。
「なんだよぉ、見せモンじゃねぇぞぉ！」
「ふふふ。ごめんなさい。可愛くて、つい」
「このやろっ、」
脇腹を擽られて、せっかく起き上がったのにまた寝転んでしまった。
そして私の唇をふわりと優しく奪っていく。
イチゴ味とかレモン味とか、今なら意味が分かる気がする。
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ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - 櫂さん» 櫂さん、こちらもお楽しみいただけて幸いです。本当にありがとうございます。いつでも遊びにきてください！ (2022年8月12日 7時) (
レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
櫂 - こちらの作品も読ませていただきました……本当に素敵な作品です。幸せな空間がすぐ想像出来るので、また読みにきたいと思います。完結までお疲れ様でした！ (2022年8月6日 23時) (レス) id: 4f295eac92 (このIDを非表示/違反報告)
ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - ひささん» ひささん、ありがとうございます！ぜひともよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年10月19日 0時) (レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
ひさ(プロフ) - 新しいお話、楽しみにしてます！ (2021年10月18日 5時) (レス) @page44 id: d7d462c614 (このIDを非表示/違反報告)
ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - ひささん» ひささん、いつもありがとうございます。そうですよね……やはり寂しさが募りますよね。私の物語がそのようにお役に立てていること、大変恐縮です……！本当に嬉しいです。完結までお付き合い頂けると幸いです。 (2021年10月5日 1時) (レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾖｰﾘﾝ | 作成日時：2021年9月19日 1時
