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「すみません、続きをお願いします」
「うん。Aちゃん、傷つけてごめんなさい」
「いえ、暇つぶしとしてでも役に立てたならよかったです。こちらこそ、良い思いさせてもらって……ありがとうございました」
「え、ちょっと待って？暇つぶしって何のこと？」
「私の事ですよ。井ノ原さんの恋人の繋ぎだったんですよね？」
「ちょちょ、違うよ！」
「……えっ？」
「俺、Aちゃんのこと本気だよ！？記事が全部間違ってんの！」
「え！？」
「そっか……いや、ごめんね。俺の説明不足だった。まさか記事を信じちゃってるとは思ってなくて……」
「私なんかよりずっと綺麗でお似合いですし、時期的なこととか考えたら、すごく真実味があったので。なにより写真までありますし……」
「Aちゃん純粋すぎるよぉ……汚したくねぇよ……」
電話の向こうで嘆いてる。
「これさ、ドラマの打ち上げの時なんだよね。2人きりで行ったみたいに書かれてるけど」
「……ってことは、私も参加させてもらったあの時ですか？」
「そぉだよ！トリミングされすぎてるけど、あの店なの」
「わかんなかったです……いやぁ、恐ろしい」
「ごめんね、Aちゃん。
こういうリスクを先に説明すべきだったね。この先 Aちゃんのことも、もしかしたら巻き込んでしまかもしれない。本当は避けたいことなんだけどね」
申し訳なさそうに言う井ノ原さんの言葉を聞いて、胸が苦しくなった。
「俺と付き合ったばかりに、そうやってAちゃんに苦しい思いさせてしまうのは、俺としては不本意だから…… もちろん寂しいけど、別れようって言われたら俺は受け入れるから。
またいつかお返事もらえるかな？」
「井ノ原さん」
「うん」
「私と付き合ってください」
「Aちゃん……」
ちょっぴり泣きそうな声で私の名前を呼ぶ。
もしかして、もう泣いちゃってるかな？
「ふふ。私、気づいてしまったんです。井ノ原さんのこと大好きなんだ、って」
初めて人にそんなことを言った。どんどん顔が熱くなる。
「記事読んだ時、本当はすごくショックでした。
好きでもなきゃ、こんな感情にならないんだろうって思うんです」
すんすん、と鼻をすする音がする。
「こんなこと言ってもらえると思ってなかった……ありがとうAちゃん……大好きだよホントに」
その言葉に、もう疑うことなく「ありがとうございます」と言っていた。
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ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - 櫂さん» 櫂さん、こちらもお楽しみいただけて幸いです。本当にありがとうございます。いつでも遊びにきてください！ (2022年8月12日 7時) (
レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
櫂 - こちらの作品も読ませていただきました……本当に素敵な作品です。幸せな空間がすぐ想像出来るので、また読みにきたいと思います。完結までお疲れ様でした！ (2022年8月6日 23時) (レス) id: 4f295eac92 (このIDを非表示/違反報告)
ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - ひささん» ひささん、ありがとうございます！ぜひともよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年10月19日 0時) (レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
ひさ(プロフ) - 新しいお話、楽しみにしてます！ (2021年10月18日 5時) (レス) @page44 id: d7d462c614 (このIDを非表示/違反報告)
ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - ひささん» ひささん、いつもありがとうございます。そうですよね……やはり寂しさが募りますよね。私の物語がそのようにお役に立てていること、大変恐縮です……！本当に嬉しいです。完結までお付き合い頂けると幸いです。 (2021年10月5日 1時) (レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾖｰﾘﾝ | 作成日時：2021年9月19日 1時
