名は体を表さない4th 【清水潔子成り代わり】 (ページ20)

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表さない 142話ページ20

『あのさ…』「「ハイ！」」
『どういうことかわからないから説明してくれない』

一人で考えていても埒があかないと思ったから二人に聞くことにした

「潔子さんの家で勉強した時に言いましたよね！？」

……あ！
『あぁ…』
思い出した
確か、私は“私が教えるからには平均70取ってもらうから”とか言ったね…

「潔子さんは俺らならできるって仰ってくださったのに…!!!」

確かに“信じてる”とも言ったね…
二人ともそんなこと覚えてたんだ

あれ、やる気出させる為の嘘だったのに…(気合いでできそうかなとは思ったけど)

『それで平均どうだったの？』

二人は紙を差し出してきたので見ると
「は！？田中67に西谷68取ったのか！？？」

うん、驚きだよ…。しかも、80点代取っている教科有るし

「でもッ潔子さんの目標には！」
悔しそうな西谷の言葉に田中はうんうんと残念そうに頷く

「清水…」
澤村がこちらを見つめる
目は口ほどにものを言うってやつだね
責めるなってことだよね？

『……バカ』「「えっ」」
私は二人の頭をくしゃくしゃと撫でた
...少し頬が緩んでいるのがバレないように

なにかで貢献するって嬉しいね