王子とチャラ男の秘め事【2】

51…Y ページ2

「俺は！
　渉のこと、ホントに好きだった！！」





ありがとみっちゃん。俺、嬉しいよ。







「それも勘違いだよ。
　それに俺は好きじゃなかった...

　北山くんのこと。」





ホントは、誰にも渡したくない。
離したくないよ。みっちゃん。







「嘘だっ、この気持ちが
　勘違いなわけないだろ...！！

　なぁ、みっちゃんって呼んでくれよｯ...渉ｯ」





ごめんね。みっちゃんの気持ちまで否定して。

沢山、みっちゃんって呼びたいよ。
これからもずっと、みっちゃんって呼んで
渉って呼んで欲しかった。







「嘘じゃないよ。
　今までのは全部まやかし。」






嘘なわけ無い。
すごく幸せだった。みっちゃんといれて。







「俺は、渉になら全部晒しても
　良いって思ってた..............................」






本当に？
だけどもう。晒さないで...

みっちゃんのこと、諦められなくなっちゃう。








「初めて、人に甘えれた。
　初めて自分から人に甘えたいと思った...」






んふふ。みっちゃんは意外と甘えたさんだったね。

食べちゃいたいくらい、可愛かったよ。








「俺は、渉だから好きになったんだ」








俺も、みっちゃんだから好きになったんだよ？

みっちゃん以外何も要らないようって
正直思った。



だけど、太輔も大切な人なんだ。
大事な幼馴染なんだ。





俺にとっての恋人が
みっちゃんしかないのと一緒。

俺にとっての親友は
太輔しかないんだ。






.








「渉...愛してた。俺はちゃんと、愛してたよ」






俺、もしかしてもうすぐ死ぬ？
こんなに幸せでもいいの...？



俺、みっちゃんのこと。
1週間だけでも幸せに出来てたかな。

もしその愛が、2番目だったとしても
俺は凄く幸せにして貰ってたよ。





.






太輔はさ、勘違いされやすくて
お人好しなところがあるから

みっちゃんのその真っ直ぐな愛で
太輔のこと支えてやって欲しい。



俺も、陰ながら二人のこと支えるからさ。

2人がくっつく頃には
俺もちゃんと、祝福出来るように
頑張るからさ。








.








だから、








.








.







.







最後に、力一杯君の事を
抱き締めさせて下さい。








.








.







「............さよなら、みっちゃん。」


「っ！！............渉、バイバイ」








.






.






優しいみっちゃんは、最後に
最高のプレゼントを俺にくれた。

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