４ ページ5
「さて、蜘蛛もいなくなって安全になったことだし、自己紹介をしよう。僕はルーシー。ルーシー・ヴルヴェイド・レガシー」
未だ唖然としているアルバスを置いて一人自己紹介をする例の生徒改めルーシーは、アルバスに手を差し出して言った。
「君を組み分けの時にて見て思ったんだ。ねえ、アルバス」
そこで一度区切ったルーシーはアルバスの手を取って真剣な顔でアルバスを見つめた。
アルバスは組み分けの時に感じた冷たさを一身に受けていた。
「(あの時に感じた恐怖にも似た感情は、この人の瞳に映る底知れ無さにあるんだ…)」
そう思い、そしてその奥に揺蕩う知れぬ色の魔力に、力なくその瞳を見つめ返すしかなかった。
一体何をいうのか、背筋を伝う冷や汗を感じたアルバスは、いよいよ生唾を飲み込んだ。
「アルバス、あのね…僕と、僕と友達になってくれるかい？」
「はい？」
「えっあっやだ？あ、いや確かに名前だけじゃね。僕はレイブンクロー寮の7年生で、監督生さ。実は5年生の時に特例として編入してきたんだよ。得意分野は占い学以外の全部。本当に、本当に占い学だけは散々でね……ケンタウロスにも手伝ってもらったんだけど、人間と彼らじゃ考え方がずいぶん違ってね…原因解決にはならなかったよ……」
何を言い出すかと思えば友達になってくれといい、そして何を思ったか早口で自分のことを説明し出す7年生でレイブンクローの監督生らしい生徒。ちなみに監督生バッチはついておらず、代わりに胸元でコロコロと表示される文字が変わるバッチをつけていた。
「えっと、ええと……あの」
「おいルーシー！」
アルバスが口を開こうとした時、遠くからルーシーを呼ぶ声が轟いた。アルバスとルーシーはびっくりして声のした方に顔を向けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜(プロフ) - ダンブルドア・アルバスではなくてアルバス・ダンブルドアじゃないだろうか？ (5月6日 10時) (
レス) @page3 id: e22cbff476 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - この先輩概念のやつめっちゃ好きなのだがもう続きは出ないのだろうか… (1月29日 19時) (レス) @page7 id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：狐うどん(元稲荷) | 作成日時：2023年12月11日 0時
