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『なんであんな事したの』


侑「俺はまだ諦めてないねん。弱点を見付けること」


治「でも、流石やったな。ビクともせんかった」





双子の執念は凄いなと笑いながら
お饅頭とお茶のおかわりをもらって
北先輩の家でのほほんと過ごす



気づけば21時近く

そろそろ帰らなきゃと思った時に
席を外していた北先輩が戻ってきて
双子がまた話し始める






治「来週には春高やな」


侑「1位以外意味ないからな、サム」


治「当たり前や。A見に来るか?」


『見に来るって試合?』


北「東京やぞ。そんな簡単に行けへんやろ」





東京か
冬休みもそれなりにバイト入れてたし
行けるっちゃ行ける


チラッと視線を北先輩に向けると
視線がすぐに重なる




北「……まあ、でも来て欲しいなとは思っとるよ」


『行きます』


侑・治「即答!」




そっか、と笑顔を浮かべる北先輩
最後の試合になるんだよねきっと
1月に入るし就職とか受験とか有るだろうから
部活は引退するはず


その最後の試合くらい見に行きたい


春高と言われる試合の日程を聞いて
私たちは家を出た





『すみません、送り迎えしてもらって』


北「峰さんを夜道でひとり、歩かせる訳にはいかんやろ」


『ふふ、先輩は本当に紳士ですね』


北「そうでも無いよ」


『いやいや、そん 北「本当やで」




食い気味に紳士を否定した
何だろう、嫌だったのかな?
褒めたつもりだったんだけどな
首傾げて色々考えていたら北先輩が続けて話した




北「俺はそんな言うほど完璧じゃないで?普通に嫉妬するし、ガキみたいな事も言う。思ってるほど気持ちの制御も上手くいかん」




あまりにも沢山の矛盾を話してる先輩に
余計に首を傾げた

もう少し私にもわかるように教えて欲しい




北「…名前で呼んでええか」


『はい?私のですか?』


北「おん、次いでに峰さんも俺の事、名前で呼んでくれるか?」




急に私の名前を呼びたいって言われて
困惑し続ける私
なんか話が読み取れない
しかも私の名前で呼べって言われる


ちょうど寮の前について私たちは立ち止まる





北「A、おやすみ」


『お、おやすみなさい』




自然と私の名前を口にする
まるで前から呼んでくれてるみたいだった

おやすみを返しても帰らない先輩
これって名前を言えって…こと?



恥ずかしくて喉が詰まる感覚




『…し、信介せんぱい、おやすみなさい!!』




勇気を振り絞って口にした名前
満足したのか笑って手を振り来た道を戻っていく



冬の寒さのせいか恥ずかしさのせいか
私のほっぺたは真っ赤に染っていた








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設定タグ:HQ , 北信介 , 稲荷崎   
作品ジャンル:恋愛
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りょうまる。 - 男ですが北さんかっこよすぎてヤバイッス、、 (7月15日 22時) (レス) @page24 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
比奈(プロフ) - ミホさん» ミホ様 > コメントありがとうございます!そう言って貰えるのめちゃくちゃ嬉しいです(;;) 読んで頂きありがとうございました🦊🤍 (2023年2月3日 19時) (レス) id: aff0088c77 (このIDを非表示/違反報告)
ミホ(プロフ) - めっちゃキュンキュンしました!完結おめでとうございます。 (2023年2月3日 19時) (レス) @page24 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
比奈(プロフ) - フェアリーさん» フェアリー様 > ありがとうございます!北さんも男子高校生なのできっとそういうだろうという完全なる妄想ですね( 読んで下さりありがとうございます!🦊🤍 ︎ (2023年2月3日 19時) (レス) id: aff0088c77 (このIDを非表示/違反報告)
フェアリー(プロフ) - 完結おめでとうございます!北さん、最後の言葉、好き(語彙力低下) (2023年2月3日 19時) (レス) id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むむたろう | 作成日時:2023年1月30日 10時

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