妹がお世話になりまして【ツイステ】 (ページ2)

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「お兄様、
私に協力して欲しいの」

…お兄様……。
兄さんって呼んでなかったっけ。

『協力…』

話くらいは聞こう。

「お兄様は確か、

ナイトレイブンカレッジを
既に卒業したのよね？」

『してるけど、それが？』

「…学園長とも随分仲が良いとか」

『それで？』

「……お兄様の口から…
私をナイトレイブンカレッジに転入させて、
と頼んでくれないかしら」

……。
うーん。

『まさか、ただでやらせる気？』

「…え？」

『僕も暇じゃないんだ。
そうだね…50万マドルでやってあげる』

「50万マドル…」

『無理なら別に良いけどね。』

「…いえ、やりますわ。
持って来たら、口を聞いてくださるのね？」

『男に二言はない』

「交渉成立！
いやー、いい兄を持ちましたわ！」

掴まれた手を振り解き

用が済んだのなら、
と部屋から出て行こうとした。

『ああ、そういえば』

「……なに？」

『夜職にだけには手を出さない方がいいよ。
女子は処女が一番持て囃される』

「セクハラ……」

ーーーーーー

「さあ、お兄様！

用意ができましたわ、
受け取ってくださいまし！」

机に積み重ねられたお金

目だけで数えても
ざっと100万……

『…どうやって稼いだの？』

「どうっ、て。

まずは靴磨きをしていたのですが、
そこで、まあ色々ありまして…！」

『色々、ね。
数日でこんな量稼げないと思うけど。

…家に頼った？』

素直にいうのなら許してあげなくもない。

「…いえ、正真正銘…
私だけの力で稼いだものですわ」

『…ふーん』

まあ、そこまで言うのなら。

『話は通してあるから』

「…え？」

『学園長に君が転入する事は言ってある。

そのお金は制服や文房具、
参考書や教科書に使いな。

初めから君が持ってくることは
わかってたし』

「お兄様……！！！」

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