俺に酔って、溺れて、好きになって。【稲荷崎】【ハイキュー】

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Aちゃんは消えへんとか言っとるけど、俺は不安で溜まらへんねん。

ホンマに消えてまいそうで怖いんや……

長年一緒に居ない、むしろ数週間しか居らんかったAちゃんになんでこんなにも感情移入しとるんやろ。




「Aちゃん」




ただAちゃんの顔を見ると

愛したい

大切にしたい

て思うてまう。
なんやろうか、この気持ちは。



Aちゃんの名前を呼んだ後
俺は壊れ物を扱うかの様に、優しくAちゃんの頬を撫でた。




「治くん、どないしたん？」




なんでかAちゃんの顔は不安そう。

怖かったんかな？やりすぎた？




「いや、何でもあらへん

そろそろ寝る？」




俺はAちゃんの上から退いてAちゃんに返答を求める。




「……そうやな。」




「ツムと俺

どっちと寝たい？」




「………え？」




Aちゃんは目を見開いたまんま、しばらくスリープしとる。




「俺ら2段ベッドやねん

俺とツムやったらクッソ狭いねんけどAちゃんなら広いかな、て。」




「私どっちかと寝んの？」




「おん。」




「さすがに悪いわ

床でええよ。」




いやいやアカンやろ。

背中とか痛めてもうたらどないするん。




「じゃあ、俺と寝よか

仲良くしよーな。」




「え。」




やっぱりAちゃんには通じるねんな。





仲良くの意味。




「ウソやで

襲ったりせんからちゃんと寝ぇや。」




「……おん。」




下向いとりますけど顔真っ赤なんバレバレですよAちゃん。




ホンマは表情豊かなんやな
………かわええ。

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