俺に酔って、溺れて、好きになって。【稲荷崎】【ハイキュー】

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保健室にAを連れて来て1時間は経った。




「……ん……い"っ」




「A起きたか？」





目を歪めているA

きっと頬が痛んだんや。




「北っっ……！」




意識がしっかりしたAは俺の名前を呼び掛け様としたが再び激痛が走り頬を抑えとる。




「あ、ムリに喋らんとき

頬斬られとるから。」




Aはコクリと頷いた。




「…何で襲われたかわかる？

メールで送ってもろうてええか。」




急に俺の胸板に体重が掛かり、少し暖かい。




「A……？？」




俺に抱きついてきたAは胸板に顔を埋めながは泣いとる。

きっと思い出した内容が怖かったんやな。




「……ぅ"ぅ"……んぐっ……」




「せやなぁ、怖かったよな……

すぐ助けに来られへんくてスマンかった…。」




少し泣いたA。

やっと俺を頼ってくれた

やっと俺に弱味を見してくれた



大事なときにこんな事を思うのは最低やろうか？



Aが泣いた後、メールが届いた。




「先輩の女の子グループでした。」




「名前わかるか？」




「わかんないけど、刺した人は茶髪のストレートロングでした。」





「……これだけじゃあ、わからへんなぁ……。」




茶髪でストレートロングなんてたくさんおってわからへん。




「「「Aっ！！」」」



扉がガラガラッと音を発ててアイツらの声が広がった。




「ちょいアンタら声デカい！走るなっ！！」

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