243話 ページ8
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一週間が経った。
時間がある時だけ合流し、轟くんたちと共にNo.1の背中を追いかける。
その時だけはヒーローではなくただの学生としていられた。それが嬉しくてたまらなかった。
エンデヴァーがひったくりを捕まえ、持ち主に返すのを見ながら笑みを浮かべる。
やっぱり彼は、私にとって一番のヒーローだ。
「行くぞ！」
エンデヴァーの声に、私たちは大きな声で返事をする。
次はどんな事件なのだろうか。
■
やってきたのは見覚えのある日本家屋だった。
あれ、おかしいな。なんで私たち轟くんの家に来てるんだ？？？
轟くんによると、冬美さんがご飯を食べにくるよう誘ったそうだ。
爆豪くんはそれに猛反発していたが、最終的には嫌々ながらもついてきた。
扉を開けると、エプロンをつけた冬美さんがパタパタと迎えに来た。
相変わらず素敵な笑顔だなぁ……
案内された部屋には沢山の料理が並べられたテーブルが。
「美味しそう！」
どれもまだ できたてのようで、湯気が立っているものもあった。
久しぶりにこんなちゃんとしたご飯食べる気がする。
「食べられないものあったら無理しないでね」
手を洗って、人数分用意された和座椅子に座った。
まずは真ん中の唐揚げから……
「白髪」
「どしたの？爆豪くん」
「貸せや」
「何を？？？」
ツラ貸せやってこと？？？
今 喧嘩はやめようよ、流石に……
いや今じゃなくても嫌だけどさ。
「器だわ！」
「ああごめんごめん。
……いやなんで？？？」
私 唐揚げ取ろうとしたのに。まあ味しないんだけど。
だからってなんで爆豪くんに私の器渡さないといけないんだ。
「味しねぇんだから飯はいらねえだろ！！」ってことか？？？
いくら何でもそれは無いぞ、それは。
「いいから貸せ」
「……仕方ないなぁ」
呆れながらも渡すと、彼は四川麻婆をよそって私に返してきた。
たしかにちょっと遠くてよそいづらいとは思ったけど、まさかあの爆豪くんがやってくれるとは。
「ありがとう……？」
できれば唐揚げを最初に食べたかったな……美味しそうだったから……
麻婆豆腐を口に入れる。
ピリッとした辛さが舌に伝わり、少しだけだが味が感じられた。
「……美味しい」
「ほんと！？よかった！」
もしかして爆豪くんは、私が味覚異常を引き起こしてることを考えて、これをよこしたのかな。
そんなことを考えながら、一口、また一口と食べ進めた。
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yukimi(プロフ) - 最高すぎます！何気に相澤先生の絡みが大好きです！！ (2023年3月30日 2時) (
レス) @page38 id: a25b1c0c0d (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 追記:↓続編とかでやってくれませんか！ (2023年3月8日 13時) (レス) id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - すみません。途中からでも良いので、夢主を闇堕ちしてください！ (2023年3月7日 22時) (レス) @page19 id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
黒弧(プロフ) - ミルコとの絡みも見てみたいなー←なんて← (2022年9月16日 3時) (レス) @page7 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ1565(プロフ) - 面白くてもう一から一気見しちゃいました！！！好きです！ (2022年5月22日 19時) (レス) @page7 id: 6849bf532f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年8月31日 22時
