263話 ページ28
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思わず目を見開いた。
力なく落ちていく爆豪くん。
彼の脚を轟くんが掴んだ。
もう片方の腕にはエンデヴァーもいる。
私を突き刺した黒いあれは、彼にも襲いかかったのか。
敵は緑谷くん目掛けて再び刃を向ける。
硬く鋭いそれを彼は破壊し、躊躇なく突き進んだ。
黒鞭を纏っているせいか、その姿は禍々しく見える。
そんな彼の顔に、死柄木の指が触れた。
マズい。ワン・フォー・オールが……！！
ぶわ、と鳥肌が立つ。
直後、強い光と共に何かが破裂したような音が耳を刺した。
次に見えたのは、二人が落下していくところだった。
エンデヴァーたちを抱えたままの轟くんが、緑谷くんも回収してくれた。
彼らの処置は轟くんに任せよう。
守る立場だというのに、結局守りきれずに頼ってしまっている自分が情けなくてしょうがない。
パキ、とか細い音が聞こえた。
音のした方へ視線を向けると、私たちを散々痛めつけた刃を身体中から発動させながら睨む男がいた。
その身体は傷だらけで、敵でありながらも心配になってしまう程。
何故そうなっても動こうとするのか。
きっとその問いへの答えは、私が理解できるようなものでは無い。
押さえていた傷口を見る。
手にはべっとりと赤黒い液体が付いており、気持ち悪いことこの上ないが、それ以上流れることは無かった。
よし、まだいける。
せめてあの三人の応急処置が終わるまでの時間は稼がなきゃ。
翼を広げ、地を蹴った。
そんな私の目の前で、突如 衝撃波が死柄木を襲う。
「皆！！！」
「波動先輩……飯田くんも……」
「大型ヴィランがここに向かってる！！
向こうで脳無と戦ってるヒーローにも使えてある！！」
大型ヴィラン————もしかしてあの巨人のことだろうか。
この状況であんなのが来たら、勝機はほぼ無いに等しい。
それまでに死柄木を止めねば。
「火炉木くん！君も
その傷じゃ動くのもやっとだろう！！」
きっと私の身を案じて言ったのだろう。
でも、戦わなきゃ。
彼の声を無視して飛び立った。
刃を避けながら攻撃を放つ。
移動を全て翼で行っている分、攻めに集中できる。
しかし まだ飛びなれていないせいか、若干ふらつきがあった。
遠くで何か動いている。
それは凄い勢いで、確実にこちらへ近づいてきていた。
大声で叫びながらビルを掻き分けるそれは、正に「歩く災害」だった。
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yukimi(プロフ) - 最高すぎます！何気に相澤先生の絡みが大好きです！！ (2023年3月30日 2時) (
レス) @page38 id: a25b1c0c0d (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 追記:↓続編とかでやってくれませんか！ (2023年3月8日 13時) (レス) id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - すみません。途中からでも良いので、夢主を闇堕ちしてください！ (2023年3月7日 22時) (レス) @page19 id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
黒弧(プロフ) - ミルコとの絡みも見てみたいなー←なんて← (2022年9月16日 3時) (レス) @page7 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ1565(プロフ) - 面白くてもう一から一気見しちゃいました！！！好きです！ (2022年5月22日 19時) (レス) @page7 id: 6849bf532f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年8月31日 22時
