262話 ページ27
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「『黒鞭』が伸びきったところを狙う！
俺が出たら3人はすぐに離れろ！巻き込まれるぞ」
緑谷くんたちの所へ向かう中、エンデヴァーがそう指示する。
温度が高すぎると彼に負荷がかかるし、低すぎても威力が弱まる……
色で大体の温度はわかるし、それをもとに決めればいいか。
エンデヴァーの必殺技で最も火力があるのは、恐らくプロミネンスバーン。
今回もきっとそれを撃つ。
だったら……
緑谷くんと死柄木が離れて黒鞭が一本に伸びる。
その瞬間エンデヴァーは飛び出し、白髪の彼を羽交い締めにした。
「離れろ！」
至る所から血を出し、腕が青紫に痛々しく腫れ上がった彼にそう叫ぶ。
そして、エンデヴァーの身体から光が放たれた。
今だ！！
掌から白みを帯びた黄色を発し、二人を包む。
恐らくこれが最も威力があり、No.1への負荷もかからない温度だ。
これで終わってくれ……！！
空を睨んだ。
その直後。
背中が裂かれるような痛みが走る。
そして気がついた時には、
「火炉木！！」
蒼を纏った身体で死柄木を包んでいた。
目の前に広がるのは純白。
私が憧れ、恋焦がれた色。
自分でも何がどうなってるのか分からない。
でも、あの巨悪が。
オールマイトが倒した、ここにはいないはずの、あの男が。
頭を過ったんだ。
居てもたってもいられなかった。
エンデヴァーを、緑谷くんを、皆を、これ以上傷つけないで。
それだけしか考えられなかった。
「っつ……！！」
すぐ下で鈍い音が聞こえた。
視界の端に黒く尖った刃が映る。
刺されたのか、と数秒遅れて理解した。
腕が緩み、地面に吸い込まれるように落ちていく。
先程まで抱きしめていた彼は、業火に灼かれたのにも関わらず、未だ人の形を保っていた。
まだ、まだダメ。
まだ終わってない。
風が吹いた。
翼がはためく音がする。
あれ、なんで。
今この場にはそれを持つ人は一人もいないはず。
「……ああ」
そこで漸く、この音の主が私の背中にいることに気づいた。
地面に足をつけたと同時に、口から血が零れる。
思わず手で覆ったが、それでも止まらず隙間から溢れた。
足元にボタボタと嫌な音をたてて跳ねる。
エンデヴァーは……みんなは……
今度は傷口を押さえて空を見上げる。
そこでは、爆豪くんがあの黒い刃に腹部を貫かれているのが見えた。
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yukimi(プロフ) - 最高すぎます！何気に相澤先生の絡みが大好きです！！ (2023年3月30日 2時) (
レス) @page38 id: a25b1c0c0d (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 追記:↓続編とかでやってくれませんか！ (2023年3月8日 13時) (レス) id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - すみません。途中からでも良いので、夢主を闇堕ちしてください！ (2023年3月7日 22時) (レス) @page19 id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
黒弧(プロフ) - ミルコとの絡みも見てみたいなー←なんて← (2022年9月16日 3時) (レス) @page7 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ1565(プロフ) - 面白くてもう一から一気見しちゃいました！！！好きです！ (2022年5月22日 19時) (レス) @page7 id: 6849bf532f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年8月31日 22時
