238話 ページ3
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「最近エラい勢いで伸びてるんだって！
ホラ、この前あった泥花市の市民抗戦！あれもあってか更に注目浴びてんだよね」
「あー、あの被害がヤバかったやつですね。
色々と言われてましたけど、ヒーローがいなかったなら仕方ないとは思いますけどねぇ」
「そうそう。自己責任で解決する社会こそ、今の時代に合ってると俺は思うのよ。
とりあえずこれ読んでみてよ。
マーカー引いてるとこだけでもいいからさ」
そう言うとホークスは上着からあの分厚い本を取り出した。いや用意がすごいな。どこから出した。
恐らくさっき言っていたマーカーの部分に暗号が隠されているのだろう。
いつも思うが、本当にできた人だ。私と6歳しか変わらないのに。
「“二番目”からのオススメの本！
きっとAちゃんの力にもなるはずだから」
ニッコリと笑う彼の笑顔はどことなく嘘っぽく見える。
ヒーローとしてだけでなく、スパイとしても活動をしているのだからやっぱり大変なんだろう。
「いつもお疲れ様です。
ありがたく読ませていただきます」
「なーに、気にしないでって！」
その大変さも感じさせないホークスは凄いなぁ、と改めて感じた。
そんな時だった。
大きな音と、人々の叫び声が私たちの鼓膜を震わせた。
その方向を見てみれば、なんとご老人が宙に浮いているではないか。
そういう系の“個性”かな？
「あーらら……タイミング悪……」
「ここら辺はエンデヴァーの管轄ですけど、どうなんでしょうね」
「まぁあの人なら来るんじゃない？現No.1ヒーローなんだし」
「私たちも一応行きますか」
「そうだね」
ホークスは翼を、私は足に炎を纏って空中へと飛び出した。
圧倒的な速さで現場へと向かう彼に追いつこうと勢いを強める。
やはり“速すぎる男”と呼ばれているだけあって速度が半端ない。
目シパシパしないのかな。あ、ゴーグルつけてるし大丈夫か。
「逃げよ国民！！私は闇の元凶を討ち滅ぼす者なり！
いざ、炙り出さん！！」
お爺さんの“個性”で作られたであろう丸い綺麗なガラス玉が、地面に落とされた。
私、行った方が良さそうかな。
「エンデヴァーさん追いつくだろうし大丈夫じゃない？」
ヘラリと笑うホークス。
たしかに、あの速さで来ているのなら間に合うだろう。
判断も“速すぎる男”ってか。
きっとエンデヴァーのことを信頼してるからなんだろう。
私もそんな風になりたいものだ。
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yukimi(プロフ) - 最高すぎます！何気に相澤先生の絡みが大好きです！！ (2023年3月30日 2時) (
レス) @page38 id: a25b1c0c0d (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 追記:↓続編とかでやってくれませんか！ (2023年3月8日 13時) (レス) id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - すみません。途中からでも良いので、夢主を闇堕ちしてください！ (2023年3月7日 22時) (レス) @page19 id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
黒弧(プロフ) - ミルコとの絡みも見てみたいなー←なんて← (2022年9月16日 3時) (レス) @page7 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ1565(プロフ) - 面白くてもう一から一気見しちゃいました！！！好きです！ (2022年5月22日 19時) (レス) @page7 id: 6849bf532f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年8月31日 22時
