255話 ページ20
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死柄木の“個性”か？
でも、こんなに広範囲のものだとは聞いていない。
まさか彼の「崩壊」も強化されているのか。
考えてる暇はない。とにかく今は逃げなきゃ。
ミルコを横に抱いて宙に浮いた。
他のヒーローたちも浮遊できる“個性”持ちの者と共に逃げている。
特にドラゴンに変身可能なリューキュウは、大勢の人を背中や腕に抱えていた。
《病院何してんだ！
誰か！応答しろ！誰か！！
状況を伝えろ！》
バーニンの声が聞こえる。
それに応える余裕はなかった。
ただ後ろから迫る瓦礫から逃げるのに必死だった。
漸く崩壊が止まった。
ものの数秒で辺りは平地へと化す。
病院だけじゃない。その周辺の街全てが消えていた。
「ミルコをお願いします！」
「ヘスティアは……」
「私は大丈夫です！」
リューキュウのサイドキックにミルコを預ける。
傷は痛むけれど彼女よりはずっとマシだ。
No.1は一足先に死柄木と対敵している。
その周りには彼の技の一つであるヘルカーティンが広がっていた。
早く行かなきゃ。
こんな私でも少しは役に立てる……はず。
刹那、聞こえてきた言葉に耳を疑った。
《ワン・フォー・オール？》
それはエンデヴァーのものだった。
しかし彼はそれを知らないはずだ。
現に、通信機から聞こえた言葉の最後には疑問符がついている。
彼が今一緒にいるのは死柄木。
だからきっとソイツが言ったんだ。
だとしたら。
「————緑谷くんが危ない」
それを持つ彼のもとへ行くかもしれない。
杞憂だとしたらそれでいい。
でも多分そうはならない。
その直後、目の前で砂煙が起こった。
死柄木が宙に跳んでいるのが見える。
《避難先の方角に向かってる！
戦闘区域を拡大しろ！！
街の外にも避難命令を！！》
やっぱり緑谷くんのところへ行く気だ。
今は跡形もなく崩れ去った蛇腔病院近辺の住民の避難を彼はやっている。
死柄木が彼のもとへ行けば、より被害が拡がってしまう。
なんとかして巨悪と化した彼を止めなければ。
両手両足から炎を出し、自分と死柄木との距離を詰めようと急ぐ。
エンデヴァーが見えてきた。
彼が追う男は一度着地したかと思うと、右斜め前へと向きを変える。
瞬時に腕を動かして私も方向転換をした。
ちょうど一直線上にいるから炎で死柄木を襲うのもいいが、恐らくそれじゃ効かない。
人のナリをした脳無のような彼は、私の蒼なんてきっとものともしない。
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yukimi(プロフ) - 最高すぎます！何気に相澤先生の絡みが大好きです！！ (2023年3月30日 2時) (
レス) @page38 id: a25b1c0c0d (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 追記:↓続編とかでやってくれませんか！ (2023年3月8日 13時) (レス) id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - すみません。途中からでも良いので、夢主を闇堕ちしてください！ (2023年3月7日 22時) (レス) @page19 id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
黒弧(プロフ) - ミルコとの絡みも見てみたいなー←なんて← (2022年9月16日 3時) (レス) @page7 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ1565(プロフ) - 面白くてもう一から一気見しちゃいました！！！好きです！ (2022年5月22日 19時) (レス) @page7 id: 6849bf532f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年8月31日 22時
