254話 ページ19
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黄みを帯びた緋色が消えた時には、既に脳無はなくなっていた。
あの一瞬で……エグすぎだろ。
辺りには見当たらない。
あいつが行きそうな場所はどこだ。
「……マズい」
もしかしてあいつ、ミルコの所へ向かうつもりか。
あの指を折るまでもなく終わった混乱の中で。
己の発した炎で熱いはずなのに、何故か冷たい汗が伝った。
蒼炎の帳は消してしまった。
あれは単独ならば被害拡大を抑えるために有効だが、こういった集団戦となると逆に味方の動きを制限してしまう。
とにかく急がないと。
死柄木が眠っているであろう場所へ私も行こうとした、その時。
戦場を一本の
エンデヴァーだ。
彼の腕の中には、先程単身で乗り込んで行った彼女がいる。
インカムからミルコの声が聞こえた。息が荒い。
《死柄木を起こすな！！
あれはもう只の小悪党じゃねェ！》
まだ彼の入っていたカプセルは破壊できていないらしい。
多分あの脳無のせいだろう。
くそ、負傷してでも止めるべきだったか。
何もかもが上手くいかない。
イレイザーは、マイクと目からビームを出すエクスレスに奥へ行くよう指示する。
抹消を解かれたら困るから残ってくれて助かった。
流石「合理的」が口癖なだけある。
エンデヴァーに襲いかかる脳無と戦いながら感心した。
炸裂弾をして逃げたあいつだ。
ミルコの傷口を灼いて応急処置をする二人のもとへ行くのを見て、つい動いてしまった。
きっと彼なら私が行かずとも大丈夫だっただろうけど。
大量のヒーローたちがやってきた。
エントランスでの脳無の対処が終わったのだ。
流石に対処しきれなかったのか脳無らは動けずにいる。
そしてそんな敵の頭は、処置をし終えたNo.1の拳によって紅く燃えた。
もう一匹の脳無も動きを止めたようだ。
やっと終わった、のか？
分からないが、敵はもう見当たらない。
死柄木と殼木も、きっと奥へ行った二人が何とかしてくれたはずだ。
緊張が緩み、傷が痛み出した。
でもきっと私よりもミルコの方が重症のはず。
彼女のもとへ行こうと思った、その時だった。
ぶる、と悪寒がする。
なぜ？ここにいる敵は止めたはずじゃ？
だけど嫌な予感は消えない。
その予感のした方向に目を向けた瞬間、世界がバラバラに砕けていくのが見えた。
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yukimi(プロフ) - 最高すぎます！何気に相澤先生の絡みが大好きです！！ (2023年3月30日 2時) (
レス) @page38 id: a25b1c0c0d (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 追記:↓続編とかでやってくれませんか！ (2023年3月8日 13時) (レス) id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - すみません。途中からでも良いので、夢主を闇堕ちしてください！ (2023年3月7日 22時) (レス) @page19 id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
黒弧(プロフ) - ミルコとの絡みも見てみたいなー←なんて← (2022年9月16日 3時) (レス) @page7 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ1565(プロフ) - 面白くてもう一から一気見しちゃいました！！！好きです！ (2022年5月22日 19時) (レス) @page7 id: 6849bf532f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年8月31日 22時
