248話 ページ13
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「疎んでいたわけじゃない……？
だったらなに？俺はずっと燈矢兄から聞かされてきた。
俺が許す時なんて来ないよ。
俺は焦凍みたいに優しくないから」
涙を浮かべながら震える声で話す夏雄さん。
私は他人だったから、過去を知って尚エンデヴァーのことを憧れの対象として見ることができたけど、当事者である彼らは許せないのが普通だ。
「……それでも、それでも顔を出してくれるのは冬美と冷の為だろう？」
エンデヴァーは地面へ向けていた目線を夏雄さんと合わせる。
「あの子は“家族”に強い憧れを持ってる……
俺が壊したからだ。
戻れる、やり直せると浮き足立つ姉さんの気持ちを汲もうと頑張っているんだろう……！？
おまえも優しいんだ」
だから、と続けようとするエンデヴァーを見て、夏雄さんは口を動かそうとした。
目線の先にいる彼もきっとそれを分かっていた。それでも止めず、言葉を紡ぐ。
「俺を許さなくていい。
許して欲しいんじゃない。償いたいんだ」
夏雄さんはポロポロと溜めていた涙をこぼした。
「何でこっちが能動的に変わらなきゃいけねんだよ！
償うって……あんたになにができるんだよ！」
エンデヴァーがそれに答えようとした時だった。
先程まで大人しくしていたあのヴィランがまた叫び始めたのだ。
彼にとって、今のエンデヴァーは解釈違いみたい。
滝のように流れる涙と汚い声に思わず顔を顰めた。
ヴィランの叫びをかき消すように、遠くからパトカーのサイレンが聞こえる。
「警察だ！良かった……！」
私たちはそいつを警察に差し出した。
どうやら白線塗料を操る“個性”をブースト剤で強化したらしい。
最近はそんなに見なかったが、まだ出回ってるみたいだ。
どれだけ私たちが頑張っても穴を付いてやってくるそれらに頭が痛くなる。
「ありがとう。えっと、ヒーロー名……」
「ああ？」
「バクゴーだよね」
そういえば爆豪くんのコードネームってまだ決まってないんだっけ。
「……違ぇ」
「え！？決めたの！？教えて！」
顔を輝かせながら言う緑谷くん。私も気になる。
「言わねーよ！てめーにはぜってー教えねぇ！くたばれ！」
「俺はいいか？」
「だめだ てめーもくたばれ！」
「流石に私なら教えてくれるよね！」
「教えるわけねーだろ！！」
「私たちの仲でしょ？」と肘を押し付けると、また吠えられた。
どうやら先に教える人がいるらしい。
はて、誰だろう。
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yukimi(プロフ) - 最高すぎます！何気に相澤先生の絡みが大好きです！！ (2023年3月30日 2時) (
レス) @page38 id: a25b1c0c0d (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 追記:↓続編とかでやってくれませんか！ (2023年3月8日 13時) (レス) id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - すみません。途中からでも良いので、夢主を闇堕ちしてください！ (2023年3月7日 22時) (レス) @page19 id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
黒弧(プロフ) - ミルコとの絡みも見てみたいなー←なんて← (2022年9月16日 3時) (レス) @page7 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ1565(プロフ) - 面白くてもう一から一気見しちゃいました！！！好きです！ (2022年5月22日 19時) (レス) @page7 id: 6849bf532f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年8月31日 22時
