246話 ページ11
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停止した車の助手席からエンデヴァーが飛び出す。
私も応戦したいのだが、緑谷くんと爆豪くんに挟まれているのですぐに出れなかった。
その間に白線が車に巻き、ドアが開かなくなってしまう。
「爆豪くん退いて！」
彼のいる方の窓だけ開いている。
走行中、皆と距離を取ろうと窓から頭を出していたのだ。危ないことこの上ない。
白線を燃やして脱出に成功。
ヴィランの方へ向かいながら、上着を脱ぎ袖を捲る。
早くアイツを倒さないと……
相手は夏雄さんを人質に取っている。
今はまだ生きているが、いつ殺されるか分からない。
それにここは道路だから、長引くと他の人にも被害が及ぶかも。
後ろに続く三人も簡単に装備をして戦闘に臨む。
「インターン生……
俺の死を仕切り直すぞ
叫びながら後ろへ下がったヴィラン。
体勢を崩した今、エンデヴァーなら捕まえられるはず。
しかし、彼は動かなかった。
連れ去られる夏雄さんを見つめながら、ただ立っていた。
どうして。
一瞬の戸惑いがあったが、すぐに敵を見やる。
ヴィランを捕まえなくては。
襲いかかる白線を燃やしながら距離を詰める。
そして鳩尾に一発膝蹴りを入れ、怯んだところを地面に押さえつけた。
「早く俺を殺さねェから！！」
怒気を孕んだ声をあげながら周囲の白線を操り、車を宙へ放り出した。
救けないと。
でも今こいつから手を離したら余計に被害が広がる。
考えろ、考えろ私。
この状況で私にできる最善の選択はなんだ。
「火炉木！！」
轟くんの声が鼓膜を震わせた。
そうだ。私は今一人じゃない。
彼が、皆がいる。
「轟くんはコイツを凍らせて動けないようにしておいて！！
最悪気絶させてもいい！
とにかく何もできないようにして！！」
指示を飛ばし、ヴィランの足元が凍っていることを確かめてその場を離れた。
タクシーの前へ差し出される夏雄さん。
まずは彼を救けなければ。
そう思った矢先、凄い勢いで向かう光が見えた。
爆豪くんだ。
これで身の安全は確保できた。
それなら次はあの車をなんとかしなきゃ。
未だ空中に浮かぶ車体。その間には見慣れたモジャモジャ頭の彼がいる。
緑谷くんの手に付けられたグローブから黒い鞭のようなものが放出され、それが勢いをつけて落ちていく車を掴んだ。
いつの間にかこんなに強くなっている彼らに驚きを隠せない。
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yukimi(プロフ) - 最高すぎます！何気に相澤先生の絡みが大好きです！！ (2023年3月30日 2時) (
レス) @page38 id: a25b1c0c0d (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 追記:↓続編とかでやってくれませんか！ (2023年3月8日 13時) (レス) id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - すみません。途中からでも良いので、夢主を闇堕ちしてください！ (2023年3月7日 22時) (レス) @page19 id: 7d0fba99d3 (このIDを非表示/違反報告)
黒弧(プロフ) - ミルコとの絡みも見てみたいなー←なんて← (2022年9月16日 3時) (レス) @page7 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ1565(プロフ) - 面白くてもう一から一気見しちゃいました！！！好きです！ (2022年5月22日 19時) (レス) @page7 id: 6849bf532f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年8月31日 22時
