55話 ページ8
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その日の帰り道。
「なあ」
「どうしたの？轟くん」
「お前、職場体験先決まったのか？」
「あー それね！
私はエンデヴァー事務所だよ！
指名来ててめっちゃ嬉しかった！」
くふふ、と笑うと轟くんは複雑そうな顔をした。
「轟くんはどうするの？」
「……俺もエンデヴァーんとこだ」
「そっか！一緒に頑張ろうね！」
「あぁ、そうだな」
その後も色々と話しながら少しずつ家へ近づいていく。
そろそろ話のネタも尽きてきたな……どうしよ。
無言の空間は少し苦手だ。
話題を必死に捻り出して話を続けると、前方から轟くんを呼ぶ声がした。
誰だろう。
そう思って声のした方を見ると、綺麗な女性が走ってきていた。
「焦凍！今帰りだったのね！」
「姉さん」
どうやらこの人は轟くんのお姉さんだったらしい。通りで美人なわけだ。
お姉さんは私を見ると 轟くんと私の顔を見比べた。
しばらくそれを繰り返して、ハッとした顔をする。
「もしかして、焦凍が言ってる火炉木さん？」
「ああ」
「ほんと！？
火炉木さん、いつも焦凍と仲良くしてくれてありがとう！これからも仲良くしてくれると嬉しいな」
私の手を握ったお姉さん。
轟くんのお姉さんだし、てっきり無口な人かと思ってたからビックリした。
「あ、申し遅れました。姉の冬美です！」
「火炉木 Aです」
私も冬美さんの手を握り返し、ぺこりと小さくお辞儀をする。
「そうだ！どうせならうちで夕飯食べていかない？」
「え！いいんですか！！」
冬美さんの言葉にテンションが上がる。
一人暮らしになってから、人の手料理を食べることがめっきりなくなっていた。
「もちろん！」と微笑む冬美さんを見て、頬が緩んだ。
「ただいま」
「お邪魔します」
「どうぞどうぞ〜」
居間で待つように言われたが、流石にそれはちょっと……ということで私も手伝わせてもらった。
轟くんも手伝うと言っていたが、冬美さんにやんわり断られていた。
「それじゃあ火炉木さんは……」
「あの、呼び捨てでいいですよ？
年上の人にさん付けで呼ばれるのって変な感じがするので……」
「そう？ならAちゃん！」
「はい」
冬美さんはニコッと笑った。心做しか周りに花が飛んでるようにも見える。
どうやら今日は轟くんの好きな温かくない蕎麦らしい。
早速準備に取り掛かった。
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花鳥風月 - みんなかっこよすぎでしょ！？かっこよさが罪！ (2021年5月13日 7時) (
レス) id: 807eb68517 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - いやぁぁぁぁ！荼毘さんっっっ！カッコいい！←完全に頭おかしい奴 (2021年5月9日 14時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - みーたん！さん» それなです...推しが尊い... (2021年5月7日 23時) (レス) id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - 夢主ちゃんと上鳴くんの絡み、、！よき^ - ^ (2021年5月4日 16時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年5月3日 23時
