91話 ページ44
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さっき寝かけていたおかげで頭がスッキリした。
躊躇う必要なんてない。さっさと終わらせてしまおう。
ビル街を抜け住宅街へ向かうと、エクトプラズムが数人出現した。
彼らの身体を見る。
足やコスチュームなどが不完全で、ところどころカクカクしているところがあった。
全て分身。それならここ一帯を焼き払ってもいいだろう。
助走をつけて高く跳ぶ。そして足裏から炎を出して分身たちの後ろへ回った。
指先から紅蓮を放ち、彼らの体を炎で包む。
案外弱くてすぐに倒れてしまった。
早く本体のところへ行こう。この試験疲れる。
■
「全テノ分身ヲ倒シタカ」
私を見上げるエクトプラズム。
そう、私は今 屋根の上に立っているのだ。
上からの方が全体が見えるし、敵を避けるのにもいいから。
その場から彼に向けて炎を撃った。
しかし案の定 彼の分身に防がれてしまう。
遠距離じゃやりにくいな……
屋根を飛び降り、地面に着地した。
止まることなくエクトプラズムとの距離を詰め、拳を打つ————
「ガッ……！」
彼の足が頬に命中。口の中が鉄の味で充満する。痛いなぁ。
ズキズキと痛む患部を無視して攻撃を続ける。
だが、やはり一筋縄ではいかない。
これじゃ無謀に突っ込んでるだけじゃないか。
何か、何か策は……
考えたいけれど、敵も絶えず攻撃してくるために練るに練れない。
頬を汗が伝う。それが傷に滲みる。
体力も結構消費した。それに対して相手は息切れひとつしていない。
プロ相手に一人はやっぱりキツい。
でも負けるわけにはいかない。
「……まだいける」
エクトプラズムへ突進する。
もちろん相手もそれを払おうと足を振りかざした。
寸でのところで自分の足に炎を纏って跳ぶ。
彼はきっと私がそのまま拳を決めると思ったんだろう、動きが一瞬固まった。
そこを狙って、敵の頬へと蹴りを入れる。しっかり私が蹴られた方へ。仕返ししてやったり。
相手を地面へ押さえつけ、足にカフスをつけた。
腕はコスチュームで隠されていたから、脱がすのに時間かかるだろうし。
《火炉木A！！エクトプラズム確保！！
条件達成！合格だよ！！》
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花鳥風月 - みんなかっこよすぎでしょ！？かっこよさが罪！ (2021年5月13日 7時) (
レス) id: 807eb68517 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - いやぁぁぁぁ！荼毘さんっっっ！カッコいい！←完全に頭おかしい奴 (2021年5月9日 14時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - みーたん！さん» それなです...推しが尊い... (2021年5月7日 23時) (レス) id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - 夢主ちゃんと上鳴くんの絡み、、！よき^ - ^ (2021年5月4日 16時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年5月3日 23時
