84話 ページ37
･
「……」
爆豪くんがキレて、それにハテナを浮かべる轟くんを両脇に、私は無言だった。口を開いても、小さくため息を零すばかり。
両方の温度差に頭が痛くなる。
爆豪くんはうるさいし、轟くんは「わざとじゃないの？」ってくらい鈍感だし。
なんでこんななったんだ。
私は今日の出来事を思い返す。
まず、切島くんに「勉強会しようぜ」って誘われた。
でも私は断った。爆豪くんがいるから。
私が参加しないことに暴君がキレた。
そして私の家を知ってる人に聞いた。それが轟くん。
で、暴力教師と切島くんが来た。
私は本っ当に参加したくなかったので、窓から飛び出した。
捕まった。切島くんの抱擁はとっても痛かった。医療費払えって言いたくなるよ、これは。
勉強会した。爆豪くんにひたすら叩かれた。
切島くんと別れて、爆発頭の彼と帰っていた。
轟くんと遭遇。
轟くんの提案で、二人が私を送る。イマココ。
……轟くんのせいじゃない？
切島くんに私の家を聞かれて答えたのは彼。
そして「三人で帰ろう」と提案したのも彼。
もう一度、声を大にして言わせてもらう。
轟くんのせいじゃない！！！？？？
ちょ……轟さん……あなた本当に余計なことしてくれるわね……
今更だし言いはしないけどさ。
「あ」
「どうした？火炉木」
「凄い食いつくな。私のこと大好きかよ」
「大好きだぞ」
「やだ照れる」
両頬に手を当てながらふざけたように言った。
多分この「大好き」は友達としてなんだろう。無論私もそうだが。
私たちの会話を見て、爆豪くんは舌打ちをした。
その気持ちは分からなくもない。
「それで、どうしたんだ？」
「いや、爆豪くんの家ってどこら辺なんだろうな〜って。
送ってくれるのは ありがたいけど、遠かったら大変じゃん？」
「たしかにそうだな。どうなんだ？爆豪」
「いらねぇだろ、ンな情報」
「うーん、そうだね」
言わないなら別にいいや。
家を知ったところで何かするわけでもないし。
その後も他愛ない話をしながら帰路についた。時々二人は喧嘩してたけど。
「それじゃあ、また明日！
お互いテスト頑張ろうね！」
「テメェを完膚なきまでにぶっ潰してやるわ！！」
「頑張ろうな」
「温度差で風邪ひく」
心のグッピーが瀕死だよ。
そう言ったら轟くんが心配してくれた。いやぁ、イケメン。
みんな、彼がフリーの内に告っとけ！！
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花鳥風月 - みんなかっこよすぎでしょ！？かっこよさが罪！ (2021年5月13日 7時) (
レス) id: 807eb68517 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - いやぁぁぁぁ！荼毘さんっっっ！カッコいい！←完全に頭おかしい奴 (2021年5月9日 14時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - みーたん！さん» それなです...推しが尊い... (2021年5月7日 23時) (レス) id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - 夢主ちゃんと上鳴くんの絡み、、！よき^ - ^ (2021年5月4日 16時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年5月3日 23時
