80話 ページ33
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「なんか書けっつってんだろうが！！！」
バコン、と鈍い音が鳴る。
教科書で頭叩かれたんだけど、明らかにそんな音に聞こえないよね。私も思う。
切島くんも叩かれてる。わあ、仲間だあ。
この地獄絵図。既視感が凄い。
これ見てると中学時代を思い出すね。友達によく叩かれてたよ。
「手ェ止めてんじゃねぇ！！」
オールマイティな爆豪くんはほとんど教える側に回ってる。
もう帰りたい。
こんな暴力教師の指導なんて受けたくねぇよッ！！
おいおい泣きながら記述問題を解く。
「はい」
「……」
無言で私の答えと解答例を見比べ、丸をつける。
「正解。テメェ分かってんなら自信もって解けや」
「なんか一個でも表現を間違えたら、三角もらうかな〜って不安になっちゃって」
「不安になってんじゃねぇよ。堂々としてろ」
「テストで堂々とするとは」
教え方は暴力に近いけど、やれば褒めてくれるからやめるにやめれない。
くそぅ、飴と鞭を上手く使い分けやがって……！！
「爆豪！できた！！」
「見せろ」
「おう！」
キラキラとした目で暴力教師にノートを渡した。
それを覗こうとすると、「勉強しろ」と叩かれた。痛い。
「一問間違えてんじゃねぇか！！」
「えっ、マジかよ！？」
「一問でそんなキレんの……？？」
やっぱ爆豪くんこわ……
「爆豪くん爆豪くん」
「あ"？」
「ブラックコーヒー取ってきて。アメリカンね」
「ンで俺が」
「逃げるぞ」
「チッ……仕方ねぇ」
「よっしゃ」
端の席に座ってるから、取りに行くの面倒だったんだよね。
爆豪先生サイコーかよ。
「火炉木 火炉木！」
「どした？」
「お前なんでそんな爆豪のこと嫌いなんだ？」
「えー……」
キョロキョロと辺りを見回す。
爆豪くんはもう行ったね、よし。
「決まってんじゃん。怖いからだよ。」
それ以外に理由ある？
私が爆豪くんに抱いてるのは恐怖とほんの少しの期待だけだよ？
恐怖と期待の割合 9.9：0.1だけども。ほぼ恐怖で笑う。
「あー、言いたいことわかるわ！」
「でしょ？体育祭の時とかマジでビビった」
「決勝戦熱かったよな！！」
熱い試合(物理)？？？
いや、多分違うな。白熱した戦いということだろう。
「爆豪くんって女だろうが容赦しないよね〜」
「まあな！でも漢らしいよな！」
「漢らしい……？」
「俺がいねぇことをいいことに、好き勝手言ってんなぁ？」
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花鳥風月 - みんなかっこよすぎでしょ！？かっこよさが罪！ (2021年5月13日 7時) (
レス) id: 807eb68517 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - いやぁぁぁぁ！荼毘さんっっっ！カッコいい！←完全に頭おかしい奴 (2021年5月9日 14時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - みーたん！さん» それなです...推しが尊い... (2021年5月7日 23時) (レス) id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - 夢主ちゃんと上鳴くんの絡み、、！よき^ - ^ (2021年5月4日 16時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年5月3日 23時
