79話 ページ32
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「……切島くん？」
「なんだ？」
「あの……拘束解いていただいても……」
「離したら火炉木逃げんだろ？」
ご名答。
だから離してくれないかな。
そう思う私の身体を抱きしめる腕はだんだんと力を増している。
あれ、いつの間に背中に手を回されてたんだ？
「クソ髪！！」
「バクゴー！！火炉木捕まえたぜ！！」
「うーん？？？」
今の状況が理解出来ないって人いる？私その一人なんだけど。
「世話焼かせんじゃねぇぞクソが……！！」
「うわぁ爆豪くんこわ、無理」
「爆豪、火炉木をあんま怖がらせんなって」
「切島くんっ！！！」
ありがとう、そう言ってくれて。
ついでに私を抱きしめる腕を緩めてくれないかな？あわよくば離してくれないかな？
期待とは裏腹にやっぱり力は強くなっていく一方。
君のどこにそんな力が隠されているんだい？？？
そろそろ私の骨がギシギシ言い始める頃だよ。
「とりあえず白髪ん家行って準備してファミレス行くぞ」
「おう！」
よし来たこれはきっと腕を離してくれるぞ。
そう期待を込めて切島くんを見つめる。
私の視線に気づいた彼は微笑んだ。
いけ！！離せ！！！
今私の心のスタジアムは満員御礼で観客全員 最高潮だよ。
「おっ？」
「じゃあ行くか！」
体が空中に浮いたかと思ったら、視界が高くなった。
胸の位置に切島くんの顔がある。
……この歳で抱っこはキツいものがあるぞ！！！？？
「き、切島くん。私歩けるよ？」
「だってこうでもしないと逃げるだろ？」
それはもう清々しいくらいのいい笑顔をしているが、言っていることはえげつない。
切島くんが怖くなった瞬間だった。
人々の視線が私に刺さる。痛い。
その中には麗日さんもいた。
「麗日さん！！」
「Aちゃん……
頑張れ！！！」
こんの裏切り者ぉお！！！
申し訳なさそうに眉を下げる彼女。
そう思うなら助けてくれ！！！
もうヤダ。今日は厄日だ。星座占い最下位だ、絶対。
私の家につくと、二人の監視付きで準備をした。
乙女の部屋に入るのに抵抗はないのか！！！
「はよしろ」
「まだ時間あるだろ！
火炉木、急がなくてもいいからな！」
「うん……」
もう私は君たちに何も言わないよ。
君らの指示に従うよ。
反抗しても意味ないって悟ったから。
分かりきってることをするような馬鹿じゃないので、ええ。
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花鳥風月 - みんなかっこよすぎでしょ！？かっこよさが罪！ (2021年5月13日 7時) (
レス) id: 807eb68517 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - いやぁぁぁぁ！荼毘さんっっっ！カッコいい！←完全に頭おかしい奴 (2021年5月9日 14時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - みーたん！さん» それなです...推しが尊い... (2021年5月7日 23時) (レス) id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - 夢主ちゃんと上鳴くんの絡み、、！よき^ - ^ (2021年5月4日 16時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年5月3日 23時
