77話 ページ30
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冷房の効いた涼しい部屋の中、一人で黙々とシャーペンの芯を削る。
とりあえず範囲は全部通ったので、今度は間違った問題を解き直していた。
やっぱり記述で躓いてるな。
あと少しで一区切りつく、という時にスマホが震えた。
「切島くんじゃん」
どうしたんだろ、なんかあったかな？
不思議に思いながら応答ボタンを押した。
《もしもし火炉木か？》
「火炉木だよ。てか火炉木以外いないよ」
《それもそうだな！》
私の携帯にかけて私以外の人が出たら怖いよ。軽くホラーだよ。
「それで、どうしたの？」
《あぁ、今から勉強会しようと思ってよ！
火炉木も来ねぇかなって！》
「ちなみにメンバーは？」
《俺とバクゴー！》
「ごめんちょっと無理だわ」
《ホントお前、爆豪嫌いだよな！》
即答すると笑って返された。こっちからしたら笑い事じゃないんだよなぁ。
そして爆豪くんについては好き嫌い云々の前に、この前勝負を決めた相手だよ？
敵と仲良くお勉強とかできるわけないだろ。
《それで来るのか？来ねぇのか？》
「行きたくない」
《そうか！分かった！》
その後少しだけ世間話をして通話終了。
無事爆豪くんとの遭遇を阻止しました！！パチパチ！！
「……続き始めよ」
前髪をピンで留め直し、再びシャーペンを握った。
私以外誰もいない家にチャイム音が響いた。
宅配便？いや、でも頼んだ覚えはないしなぁ。
「はーい！」
扉を開ける。
「……」
静かに閉める。
「……なんで切島くんと爆豪くんいんの！！？」
ドアの磨りガラスを挟んで切島くんの赤い髪と爆豪くんの爆発頭がぼんやりと見えた。
「出てこいよカス！！」
「爆豪やめろ！！それだけ聞いたら完全にヴィランだぞ！？」
「ほんとだよ」
「火炉木！お前も出てきてくれよ！」
「それは無理な話だね」
キレてる爆豪くんがいるのに出てこれるような猛者じゃないので！！
ドア越しに爆発音が聞こえる。なんて物騒なの。
……そもそもなんで私の家知ってるんだ！？
「……ども」
「火炉木！一緒に勉強しようぜ！」
「うーん、その前に一つ聞いていいかな？」
「おう！」
「なんで私の家知ってんの？」
「轟に聞いたら教えてくれたぞ！！」
轟くん！！！！！！
今ので君の好感度がマイナスまで落ちたぞ！！急降下したぞ！！
頼むから余計なことをしないでくれないかな！！？
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花鳥風月 - みんなかっこよすぎでしょ！？かっこよさが罪！ (2021年5月13日 7時) (
レス) id: 807eb68517 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - いやぁぁぁぁ！荼毘さんっっっ！カッコいい！←完全に頭おかしい奴 (2021年5月9日 14時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - みーたん！さん» それなです...推しが尊い... (2021年5月7日 23時) (レス) id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - 夢主ちゃんと上鳴くんの絡み、、！よき^ - ^ (2021年5月4日 16時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年5月3日 23時
