69話 ページ22
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焦げ臭い匂いに鼻をひくつかせる。
出処はもう少し先らしい。
火事とかだったら大変だ。確かめに行かなきゃ。
急いで匂いのする方へ向かった。
近づけば近づくほど嫌な臭いが鼻を突く。
「だっ、大丈夫です……か……？」
「あ……？」
そこにはツギハギ男が立っていた。
足元には異臭の原因が落ちている。
人の体っぽい。まさか、こいつ……！！
「まさかこんな夜遅くに女の子が出歩いてるとは思わなんだ」
「女子高校生だって、出歩きますけど」
「あれ、もしかして怖ぇの？
ヒーロー志望の火炉木Aサン」
「どうして私の名前を……」
「どうしてって……雄英高校の体育祭で散々呼ばれてたろ。
そんなの嫌でも覚える」
だとしたら私の“個性”もバレてる。
……でも、多分相手の個性も炎系だ。
さっきの焦げ臭い匂いからなんとなく察しはついてる。
「あ、そうだった。俺聞きたいことがあるんだよね」
「……なんですか」
「お前、エンデヴァーの娘かなんかか？」
「……は？」
予想の斜め上をいく質問に、ついそう零してしまう。
急いで口を塞ぐが時既に遅し。
思いっきり聞こえてるよな、絶対。
煽るつもりはなかったんだけど、やっぱりそう思っちゃうじゃん！
思っても口にする気はなかったんだって！！ほんとに！！
「なんでそんなこと……」
「エンデヴァーとお前の“個性”が似てるからだよ」
「いやその程度で決められても……」
「あとその髪の毛、母譲りじゃねぇのか？」
「違いますね」
「は？」
焦凍くんも同じようなこと言っていたけど、もしかして「お前エンデヴァーの娘？」って訊くの流行ってんの？
今年の流行語大賞でも狙ってる？それなら残念だけど選ばれることは絶対ないだろうね。
訳を話すと、ツギハギ男は「なんだよ」と舌打ちをした。
……そういや名前聞いてない。
「あなたの名前ってなんですか？」
「……今は荼毘で通してる」
「荼毘ね、了解。
二度と会うことはないだろうけど、またね」
「お前、捕まえたりはしねぇの？」
「逆に捕まえて欲しいの？」
ドMかよ。私そんなのに付き合ってらんないんだけど。
私の腕を掴んだ男————荼毘はいまいち理解できない人間だ。
人燃やしてたから、私も燃やすんだろうなって思えば意味不明な質問してくるし。
そして私が帰ろうとすると「捕まえないのか」って……
掴めない人だなぁ。
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花鳥風月 - みんなかっこよすぎでしょ！？かっこよさが罪！ (2021年5月13日 7時) (
レス) id: 807eb68517 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - いやぁぁぁぁ！荼毘さんっっっ！カッコいい！←完全に頭おかしい奴 (2021年5月9日 14時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - みーたん！さん» それなです...推しが尊い... (2021年5月7日 23時) (レス) id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - 夢主ちゃんと上鳴くんの絡み、、！よき^ - ^ (2021年5月4日 16時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年5月3日 23時
