65話 ページ18
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勘弁してくれ。
瓦礫の山の次はデパート、その次はエレベーター？
無理無理、それはもう警察とか他のヒーロー待った方がいいって。
エレベーターに閉じ込められた人の救出方法とか知らないって。
「ヒーローなんですよね！？お願いです、助けてください！！」
「え、ええ……」
私の肩を揺する男性に困ってしまう。
ヒーローの卵であって、まだプロヒーローじゃないんだわ……
「と、とりあえず貴方は避難を！こちらの方で解決するので！！」
「あっ、はい！お願いします……」
男性はぺこぺこしながら非常階段を降りていった。
「……さて」
もちろん私は無計画だ。
まさかエレベーターの中にいるとは思わないじゃん……
まずはその現場へ行こう。
「どっちだぁ…？」
二つ並んだエレベーター。
どっちに人が閉じ込められているのか。
もしかしたら両方かもしれない。
こういう時はどうすれば……
スマホで急いで調べる。文明の力って素晴らしいね。
「……よし。
誰か入ってますか！？」
扉越しに声をかけると、中から誰かの声がした。
「います！います！！助けて！！！！」
女性の声だ。他の声は聞こえないからこの人だけなんだろう。
一人で閉じ込められるなんて心細いに決まってる。
早く救け出さなきゃ。
「落ち着いて下さい！
行き先階ボタン、全部押しましたか！？」
「押しました！！でも動かないんです！！」
多分停電ではないはず。だから暫くしたら動くかも。
でもまずは他の方法を試してもらおう。
「じゃあ次は電話マークを押してインターホンで連絡を！！」
「それもしたけど故障してて連絡がとれないんです！！」
これもダメか。
それじゃあ次は……
「っ！！！」
その時、窓を突き破って手足の長い脳無がやってきた。
ガラスの破片が腕に刺さって痛い。
まだ避難が終わってないのに……！！
タイミングが悪すぎる。
「ヴヴヴ……」
そう唸ってこちらに飛びかかってきた。
炎でそれを牽制するも効いてない。
一つ一つの動きが大振りだから、動く度に強風が生じて吹き飛ばされそうになる。
こんな奴相手に一人で戦えるとでも！！？？
勝機はほぼ無い。最悪死ぬかもしれない。
……でもこの場には私しかいないんだ。
「ア"ァ"……」
「なっ……！！やめろ！！！」
脳無はエレベーターの扉をこじ開けようとしていた。
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花鳥風月 - みんなかっこよすぎでしょ！？かっこよさが罪！ (2021年5月13日 7時) (
レス) id: 807eb68517 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - いやぁぁぁぁ！荼毘さんっっっ！カッコいい！←完全に頭おかしい奴 (2021年5月9日 14時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - みーたん！さん» それなです...推しが尊い... (2021年5月7日 23時) (レス) id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - 夢主ちゃんと上鳴くんの絡み、、！よき^ - ^ (2021年5月4日 16時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年5月3日 23時
