64話 ページ17
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「ありがとうございました！！」
「いえいえ、無事で何よりだよ」
きちんと90度に腰を折る少年に、ひらひらと手を振る。
振り返って何度もお礼をするその子は、それだけで真面目ないい子っていうのが察せられた。
さてさて、私も本来の仕事に戻らなきゃ。
元の場所に行こうとした。
……そう、“行こうと”したのだ。
「あのっ！！」
今すっごく嫌な予感がするんだけど、どう思う？
私は気づかないフリをした方がいいんじゃないかなぁって思ってる。
「ねぇ、ちょっと！！」
「……なんですか？」
もうちょいマシな引き止め方ないのかよ。
丁寧に言ってほしかったな。さっきの子があれだけいい子だっただけに、ちょっと比べてしまう。
こんな言い方じゃあ聞く気も失せてしまうよ。
でも反応してしまったからには話を聞かなければならない。
彼女が言うには、一緒に遊びに来てた友達とはぐれてしまったらしい。そして連絡もつかないと。
あの男の子救けたから頼めると思ったのかな。
まあやりますけど。危険がなければ。
「だから、お願い！！お願い、しますっ……！！」
涙をポロポロと流して懇願するその子を見て心が痛くなる。
そんな真面目にお願いされちゃあ、やらなきゃいけなくなるじゃん。
きっとこの子にとって、はぐれちゃった子はとても大切な存在だったんだろう。
「……わかりました」
「ほんと！？ありがとうございます！！」
承諾した私にまた泣き始める女の子。
私はやれやれ、とため息をついた。
依頼人の友達がいるであろうデパートに来た。
近くでは脳無とヒーローが大乱闘している。
もうやだ帰りたい。
心の中で咽び泣きながらデパート内を探し回る。
窓から化け物に苦戦するヒーローたちが見えた。
だけど私には何も出来ない。戦いには基本参加するなって言われてるから。
別に怖いからとかいう理由じゃない。決して。
「……わお」
店の中には探していた子以外にもいろんな人が取り残されていたらしい。
自分たちで判断したのだろう。一箇所に集まって震えていた。
いやぁ、ありがたい。
捜しまわる手間が省けて助かりました。どうもどうも。
避難誘導をしていると、集団の中にいた一人の男性が私に近寄ってきた。
今度はなんだ。
「エレベーターの中に、まだ人が……」
「マジ？？？？？」
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花鳥風月 - みんなかっこよすぎでしょ！？かっこよさが罪！ (2021年5月13日 7時) (
レス) id: 807eb68517 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - いやぁぁぁぁ！荼毘さんっっっ！カッコいい！←完全に頭おかしい奴 (2021年5月9日 14時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - みーたん！さん» それなです...推しが尊い... (2021年5月7日 23時) (レス) id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - 夢主ちゃんと上鳴くんの絡み、、！よき^ - ^ (2021年5月4日 16時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年5月3日 23時
