62話 ページ15
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稽古中。
これは私が勝手に申し込んだから、轟くんは知らないのでこの場にはいない。
てか言ったところであの子エンデヴァー嫌いだからヤダって言いそうだし。
「何故お前は自身の最大限を出さない」
「えっと……まあ色々ありまして……最大火力を放出することに抵抗があるんです」
「……そうか。
……それが克服できれば、お前も俺の上位互換にもなりえるだろうに」
彼の言葉には反応しないでおいた。
憧れの人を超えるなんて嫌だ。エンデヴァーにはいつまでも敬愛する存在でいてほしいから。
■
職場体験三日目となった今日は、大事件に巻き込まれてしまった。
建ち並ぶビルはほとんど瓦礫の山と化している。
その中で暴れ狂うのは、いつか見た脳無だった。
なんでこんな場所に。またヴィラン連合か？
そんなことを考える暇などなく、エンデヴァーから市民に避難を促すよう言われた。
そして思わぬ戦闘があった場合のみ、“個性”を使用していいと許可もいただいた。
私たちはプロじゃないので“個性”使用許可をもらわないと使うに使えないのだ。
もしヴィラン退治に貢献したとしても、そこで“個性を”無断で使えば私たちも警察に追われる身となる。
全く、面倒臭い世の中だ。
「息子が……！！息子がいないんです！！」
「えっ！？」
「連絡もとれなくて……もしかしたらまだあの中に……」
突然話しかけられたと思えば、まだ人が取り残されている可能性があるらしい。
母親なんだろう、女性が震える指で私の後ろに広がる惨状を指した。
まだ脳無が暴れてるのに、こんな中1人で取り残されるなんて心細くて堪らないだろう。
脳無に殺される可能性だってある。
……もしかしたら既に殺されてしまっているかもしれないけど。
そんな酷いことはもちろん言わない。
無駄に不安を煽ってもいい事なんて何も無いからね。
轟くんがいれば攻撃を氷壁で防ぎながら救助に行けたんだろうけど、彼は緑谷くんから突然送られてきた住所を見てどこかに行ってしまった。
おかげさまで私一人で頑張ることに。
轟くん、君ほんとにどこ行ってるの。
マイペースでは片付けられないぞ。
とりあえずその情報を近くのヒーローにでも伝えよう。
沢山いるんだし、救助向けの“個性”を持ってるヒーローも一人ぐらいはいるでしょ。
私は未だ脳無の暴れる街の中へと飛び込んだ。
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花鳥風月 - みんなかっこよすぎでしょ！？かっこよさが罪！ (2021年5月13日 7時) (
レス) id: 807eb68517 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - いやぁぁぁぁ！荼毘さんっっっ！カッコいい！←完全に頭おかしい奴 (2021年5月9日 14時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - みーたん！さん» それなです...推しが尊い... (2021年5月7日 23時) (レス) id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - 夢主ちゃんと上鳴くんの絡み、、！よき^ - ^ (2021年5月4日 16時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年5月3日 23時
