60話 ページ13
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次の日は轟くんをひたすら避け続けた。
声をかけられたら最後、昨日のことを聞き出されそうだったから。
「火炉木」
「あっ切島くん！！次の移動教室 一緒行こう！！」
「なあ」
「葉隠さん！！そのスマホカバー可愛いね！どこの！？」
「おい」
「爆豪くん！お昼ご飯一緒に食べよう！あ 上鳴くんも！切島くん、瀬呂くんも！！」
「火炉木」
「ヒェッ」
ついに堪忍袋の緒が切れたんだろう。
仏の顔も三度っていうしね。轟くんは仏じゃないけど。
それにしたって、なんで私に話しかけてくるの。
これだけ避けられてるんだから諦めればいいのに。
心の中で悪態をつきながら「なに？」と振り返る。
目と鼻の先に轟くんの顔があった。
焦げ茶とターコイズブルーがこちらを見つめている。
そこにはたしかに私への不満が浮かんでいた。
「なあ、なんで避けるんだ？」
「は？」
「いくらなんでも『は？』はないと思うぞ。俺も傷つく」
なんでって……そりゃあ昨日の今日なんだから、気まずくなるに決まってんでしょ……？
まさか忘れてる？
それなら嬉しい限りだが。
「昨日のことか？」
「ビンゴ！分かってるなら避ける意味分かるでしょ？」
「いや、分からねぇ」
「分かんないのかい」
まるで漫才のような会話をする私たち。
生憎 漫才師になる気はない。
彼の鈍感さにため息をつく。
「あのねぇ、昨日轟くんは私に過去のこと聞き出そうとしたでしょ？
それは私にとって触れられたくない話なの。
もしかしたら今日も聞いてくるかもしれないって思って避けてたんだよ」
なんで私、本来察してもらうはずの理由を教えてるんだろう……
思わず遠い目をする。
「そういうことだから、分かった？」
「ああ。
……それで、お前何隠してるんだ？」
「話聞いてた？？？？？」
轟くん、それは世間一般的には分かってないって言うんだよ。
なんとか話題を逸らして仲直りをした。
ついでに私の過去について触れないよう強く言ったので、今後聞き出される心配は無さそうだ。
……轟くんなら忘れかねないな。
一抹の不安を覚えたが、いざとなればこの約束を持ち出そう。
それで引き下がってくれることを願うしかできないな。
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花鳥風月 - みんなかっこよすぎでしょ！？かっこよさが罪！ (2021年5月13日 7時) (
レス) id: 807eb68517 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - いやぁぁぁぁ！荼毘さんっっっ！カッコいい！←完全に頭おかしい奴 (2021年5月9日 14時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - みーたん！さん» それなです...推しが尊い... (2021年5月7日 23時) (レス) id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん！ - 夢主ちゃんと上鳴くんの絡み、、！よき^ - ^ (2021年5月4日 16時) (レス) id: 4e876a97b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2021年5月3日 23時
