283話 ページ5
麗日side
デクくんとAちゃんが雄英から姿を消して数日後。
共有スペースにはクラス全員が集まっていた。
話題は勿論あの二人のこと。
エンデヴァーと一緒にいると思われる二人への連絡手段を考えていた時、手に持っていたスマホが揺れた。
何かと思って覗いてみると、そこには今ちょうど話に挙がっていたAちゃんからだった。
ずっとずっと連絡しても出てくれなかったのに。
嬉しさと驚きが入り交じって変な声が出た。
「お茶子ちゃん、早く出なきゃ切られてしまうわ」
「ああ！そうだ！」
梅雨ちゃんの言葉にハッとし、応答ボタンを押す。
《あっもしもし、麗日さん？》
「Aちゃん！！大丈夫なん！？」
《はは、元気いっぱいだね。私は大丈夫だよ》
電話越しではあるが久しぶりに聞いたAちゃんの声に安心感を覚えた。
その声は日頃の疲れなど感じさせない程に柔らかくて、なんだかまた彼女との格の違いを思い知らされたようにも感じる。
私たちの前に立つ爆豪くんが「スピーカーにしろ」と言った。
こくりと頷いてメガホンの形をしたボタンをタップする。
《ごめんね、ずっと電話無視しちゃって》
「おい白髪。てめぇ何言いに来た」
眉間に皺を寄せ、静かにそう言った爆豪くん。
しかしそれに答える声は軽やかだった。
《ああ、爆豪くんいるの？もしかして全員揃ってる？》
「うん」
《それなら話は早い。
皆に緑谷くんを救けてほしいの》
先程とは打って変わって真剣な声が聞こえる。
それは私たちも考えていたことだ。
まさか全て聞かれていた？そう疑う程には完璧なタイミングだった。
《まあずぅっと音沙汰無しだったのに、今更虫がよすぎるとは自分でも思うよ。
でも、私じゃ緑谷くんを止められない。
だから皆の力が必要なの。皆ならきっと彼を救い出せる》
確証はないはずなのに、まるで本当にできそうな気になってしまうのが彼女の凄いところだ。
《その感じじゃ皆も同じこと考えてたんでしょ？
こんなタイミングよく全員が集まっているなんておかしいし》
やはり、全てバレていたらしい。
Aちゃんには敵わないな、と思った。
《根津校長に相談でもしてみなよ。
きっとあの人なら理解してくれるし、いい作戦も思いつく》
じゃあ、私はまだやることあるから。
言うだけ言って、一方的に切ろうとしていたところを「待って！」と止めた。
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MR サナリア(プロフ) - ちょっ！もういいやっ！アニメ勢で多分これアニメより進んでる気がする…けど面白いからかんけーねぇ！よんじゃえ！ (3月17日 19時) (
レス) @page24 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
東屋(プロフ) - 更新楽しみに待っています…！！一気読みしてしまいました！頑張ってください！！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 3ab66d3982 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！！！更新楽しみにしています。これからも読み続けます！！頑張ってください！！！ (8月27日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(プロフ) - あぁぁぁぁぁ続きが気になるーけど更新お疲れ様です！これからも読み続けるので頑張ってゆっくりでもいいので作品を完成させてください！応援してます (2023年4月10日 8時) (レス) @page18 id: 04dc814efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2023年4月3日 11時
