314話 ページ36
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死柄木本体にこんな銃弾通るわけないと分かっていたので、狙うのは産まれたての指だけ。
撃ち込まれた箇所から炎が上がった。
「……ちょこざいな」
「そりゃどーも」
へらりと笑って答えた。
弾に私の身体の一部を付着させていたのだ。
すっかり見通しが良くなった戦場。
死柄木は一瞬ふらついた。初めて見せたそれに若干戸惑うが攻撃の手は止めない。
そこに先程解放したミルコがやってきた。新しい義手をつけている。
彼女に襲いかかる腕を壊しつつ、どうやって気を逸らすか考えていると、ルミリオンが手で死柄木の視界を覆った。ナイスタイミング！！
「どこ見てんだあ！！？」
そう叫んで突っ込むミルコ。
血塗れで目も当てられない程だが、彼女のサポートのためにも閉じることはなかった。
「人間死ぬときゃ死ぬけどよォ！！
全獲りっつーならそーするぜ！！
後悔残して死んでらんねーからなァ！！！」
自慢の脚力で死柄木に蹴りをいれていく。
最後の一発。
男は髪をたなびかせて宙に舞った。
膨らんでいた左腕からは人の頭のようなものができ、他の部分には至る所に手がついている。
倒れないとは分かっていたが、まさか形態変化するなんて。
予想外の出来事に焦りが募る。
「いい加減にしろよゴラァ！！！」
突撃するミルコをいとも容易く殴り飛ばした。
今までも十分常識外れの威力だったが、それ以上。
今度はサンイーターの前に姿を現す死柄木。その機動力は段違いだ。
拳の風圧で吹き飛ばされそうになる。
それを炎で相殺。完全にできたわけではないけれど、衝撃は和らいだはずだ。
その死柄木にねじれちゃんが波動を放つ。
あまりにも早すぎる展開に頭が追いつかない。
彼は左腕で地面を抉り、破片を彼女目掛けて飛ばした。
「ねじれちゃん！！」
翼を動かし救けようと頑張ったが、一歩及ばす彼女は撃ち落とされてしまった。
温い身体を抱えてゆっくり下ろす。
私一人で守り切れる量じゃない。相手が強すぎる。
ごくりと唾を飲んで再び足を動かした。
無理でもやらなきゃ。デクが来るまでの間だけでも、私が皆を守らなきゃ。
不可能を可能にしてみせるのがヒーローだろ！
ジーニストが力を振り絞ってワイヤーを動かす。彼を捕えるつもりだ。
彼の足止めをしようと炎を放つ。拘束する直前になったら消そう。
しかし容易く打ち破られ、それと共に死柄木の攻撃が直撃してしまった。
当たった顔の感覚がまるでない。
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MR サナリア(プロフ) - ちょっ！もういいやっ！アニメ勢で多分これアニメより進んでる気がする…けど面白いからかんけーねぇ！よんじゃえ！ (3月17日 19時) (
レス) @page24 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
東屋(プロフ) - 更新楽しみに待っています…！！一気読みしてしまいました！頑張ってください！！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 3ab66d3982 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！！！更新楽しみにしています。これからも読み続けます！！頑張ってください！！！ (8月27日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(プロフ) - あぁぁぁぁぁ続きが気になるーけど更新お疲れ様です！これからも読み続けるので頑張ってゆっくりでもいいので作品を完成させてください！応援してます (2023年4月10日 8時) (レス) @page18 id: 04dc814efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2023年4月3日 11時
