312話 ページ34
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「みっくんとともちゃんが、転ちゃんは優しいからって言ってくれたもん！！
モンちゃんだって僕と散歩したがるもん！！
僕ちゃんと友だちいるもん！！」
必死の形相で声を荒らげる彼は、まるで本当に小さな子どものようだった。
その中で聞こえた「転ちゃん」という言葉。
彼の本名は志村転弧。志村菜奈さんの孫にあたる。
オール・フォー・ワンに完全に飲み込まれていたと思っていたが、多分これは彼のものじゃない。
もしやまだ死柄木の人格が残っているのだろうか。
心の中で生まれた疑問を晴らす間もなく、死柄木は爆豪くんのもとへと向かった。
ルミリオンが声をかけるが、「構う理由がない」と一蹴される。
それなら無理にでも止めるまで。
「無駄だ」
「うるっさいなぁ！！もう！！！」
身体中から炎を出して、死柄木から伸びるマントを掴む。
その間にも指が私の肌を掠り、口が私の皮膚を剥いた。
でも離すわけにはいかないんだ。
「来てみろ来い！邪悪の権化が！！」
「無理するな。イイのが一発入ってる。
意識を保つだけで精一杯だろう」
横から撃たれた鋭利な衝撃波が少しでも彼に通るよう、左手を燃やしていく。
掠りはするが、どれも大ダメージとはいかない。
伸ばされた指がねじれちゃんに襲いかかる。
直前に火種を付けていた分は発火したことで消えたが、いくらかは傷ついてしまった。
「どうやら君たちは、自分たちの棺桶を拵えていたみたいだ」
こいつの声がやかましくてたまらない。
「ヘスティア！！」
再び呼ばれた名前。
直後に火をつけた。
蒼炎を纏った足で男の背中を蹴り焼け跡を作った後、その勢いで離れる。
後は任せた、サンイーター。
私の奇行でやっと気づいたようだが、もう遅い。
「吹っ飛べ！！」
せめて爆豪くんがここから離れられる時間さえ作ることができれば。
せめてデクがここに戻ってくるまでの時間稼ぎができれば。
そう思ったけれど、やはりまるで効いていない。
「考えてみろ……！
全盛期のオールマイトがこんなもので死ぬかぁ？
少しは考えてみろ！！！」
これでお前が倒れるなんて思っちゃいねぇよ。
分かってるんだよ。
そんなことより爆豪くんは。
彼のいた方へ目をやる。
先程まで蹲っていた彼は立ち上がっていた。
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MR サナリア(プロフ) - ちょっ！もういいやっ！アニメ勢で多分これアニメより進んでる気がする…けど面白いからかんけーねぇ！よんじゃえ！ (3月17日 19時) (
レス) @page24 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
東屋(プロフ) - 更新楽しみに待っています…！！一気読みしてしまいました！頑張ってください！！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 3ab66d3982 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！！！更新楽しみにしています。これからも読み続けます！！頑張ってください！！！ (8月27日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(プロフ) - あぁぁぁぁぁ続きが気になるーけど更新お疲れ様です！これからも読み続けるので頑張ってゆっくりでもいいので作品を完成させてください！応援してます (2023年4月10日 8時) (レス) @page18 id: 04dc814efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2023年4月3日 11時
