311話 ページ33
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「何を思い……何を目指す……
爆豪勝己。ただ一点、興味があるとすれば、君は緑谷出久と最も仲が良い」
にぃ、と嫌な笑みを浮かべる死柄木。
動かなきゃ。
きっとデクがこんな状態の彼を見たら悲しむ。
炎を放った。
たしかにそれはその男の手を燃やす。しかし致命傷には程遠い。
「邪魔をするなよ、火炉木 A。
僕は今彼と話しているんだ」
「だったらとことん邪魔してやるよ」
口角を上げて死柄木を睨む。
男はこちらを見ながらため息をついた。
そこにダイナマイトが爆破をしかけようとするも、彼の頭を押さえつけていた足を上にあげ、首を掴みながら下ろした踵で篭手を壊してしまう。
くそ、全然気を引くことができなかった。
「“個性”が抹消されてて逆に良かった。死体が残る。
くし刺しであの怒りようだったからなァ。良いプレゼントになりそうじゃないか」
急所を握られ、咳き込む彼に胸が痛くなる。
動かなきゃいけないのに、言うことを聞いてくれない身体に嫌気がさした。
どうすればいい？どうすれば彼を救けられる？
頭を必至に回転させる。
その時、ねじれちゃんが死柄木の背後から捻れた波動を尖らせて撃つのが見えた。
それも分かっていたかのように、男は爆豪くんを盾にする。ギリギリで彼女が軌道を変えたので傷ついてはいないようだ。
ダメージは入っていないが、これで隙ができた。
彼女と挟み撃ちするように回り込んだサンイーターが死柄木に毒を打ち込む。
しかしそれすらも吐き出してしまった。
震える身体に鞭を打って私も、と飛び込む。
爆発的に大きくなった左腕は指だけではなく口もできていた。
それら全てが襲いかかってくるが、それも厭わず炎を打ち続ける。
自身の進化に感情が昂る彼の手から、ルミリオンが爆豪くんを救い出した。
これで気にせず攻撃できる。
————でも、彼もまだやることがあるようだ。
腕にねじれちゃんの波動を纏っている。
「そっか、お前は友達がいなかったんだな」
今まで余裕そうだった死柄木の顔が、初めて歪んだ気がした。
「いればわかるはずだ！！
壊しちゃいけないものがあるって！！」
鳩尾へ拳を放つ。
遠くからじゃ効かなかった攻撃も、透過した彼が零距離まで運んでくれたようだ。
「いるもん……」
炎を蒼に変えて撃ち続ける私の鼓膜を、死柄木の声が震わせる。
いや「もん」って……そんな子どもみたいな語尾……と思ったが、彼の叫びは止まらない。
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MR サナリア(プロフ) - ちょっ！もういいやっ！アニメ勢で多分これアニメより進んでる気がする…けど面白いからかんけーねぇ！よんじゃえ！ (3月17日 19時) (
レス) @page24 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
東屋(プロフ) - 更新楽しみに待っています…！！一気読みしてしまいました！頑張ってください！！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 3ab66d3982 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！！！更新楽しみにしています。これからも読み続けます！！頑張ってください！！！ (8月27日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(プロフ) - あぁぁぁぁぁ続きが気になるーけど更新お疲れ様です！これからも読み続けるので頑張ってゆっくりでもいいので作品を完成させてください！応援してます (2023年4月10日 8時) (レス) @page18 id: 04dc814efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2023年4月3日 11時
