310話 ページ32
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機動力ならここの誰にも負けない。
オールマイト並のそれを持つ死柄木も、今は攻撃に特化しており捨てている。
「てめーが今 死柄木かオール・フォー・ワンか知んねーけどよぉ……
聞くに堪えねーんだよ！神野ン時から一言一句！！」
ダイナマイトがコスチュームに新しく追加したそれを機動する。
肩パーツから複数の多連装ロケットランチャーが姿を現した。
「俺が風穴ァ ブチ空ける！！
本体潰すぞ！！！
それを一斉に死柄木へと放つ。火花が辺りに散った。
彼は勢いを止めることなく死柄木へと向かう。
「ヘスティア！！！」
爆撃音が轟く中、叫ばれた名前を聞いて笑った。
「やばすぎ……！」
パチンと指を鳴らした。
彼の汗の粒から蒼が生まれる。
私の血を混ぜた特大爆破だ。
この戦いが始まる前、対 死柄木戦のメンバーに小瓶を渡した。そこには赤黒い液体が一杯に入っている。
ヒーローはそれを見てわかったようだが、私の“個性”を全ては知らない波動先輩たちは首を傾げていた。
「なに？これ！」
「私の血液です」
「ど、どうしてそんなものを俺たちに渡すんだ……」
「私の意思でしか無理ですが、ここから火を点けられます。
だから威力増強したり、敵に撒いて燃やしたり……そこそこ役に立つと思って」
使う時は言ってください、と彼らに手渡したのだ。
——————ダイナマイトの新技「クラスター」
汗を溜め、玉として放出するこれは私と相性が良かったようだ。
一粒一粒に混じりあい、ただでさえ底上げされた彼の爆破がより強化される。
これだけで倒れるような奴ではないと無いと分かっている。
でもかなりダメージは与えられたのではないだろうか。
轟音と砂嵐を立てて崩れる。
それが消えた時、希望を見出していた私たちの顔は青く染まった。
そこでは、私たちのあの爆破をものともせず、あろうことか爆豪くんの右腕を潰す死柄木の姿があった。
血が辺りに飛び散る。嫌な汗が背中を伝った。
彼を救けなければ。
指を避けながら本体へ近付く。
直後、膨れ上がった手を振りあげ、その衝撃で私たちを吹き飛ばした。
炎と翼でそれを抑えつつ、生身のままそれを受けたジーニストとミルコを受け止める。
エッジショットは「紙肢」で身体が引き伸ばされているため、多少は流せるだろうと思ってのことだ。
やはりデクがいないときつい。
彼が戻るまであとどれくらいかかるだろうか。
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MR サナリア(プロフ) - ちょっ！もういいやっ！アニメ勢で多分これアニメより進んでる気がする…けど面白いからかんけーねぇ！よんじゃえ！ (3月17日 19時) (
レス) @page24 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
東屋(プロフ) - 更新楽しみに待っています…！！一気読みしてしまいました！頑張ってください！！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 3ab66d3982 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！！！更新楽しみにしています。これからも読み続けます！！頑張ってください！！！ (8月27日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(プロフ) - あぁぁぁぁぁ続きが気になるーけど更新お疲れ様です！これからも読み続けるので頑張ってゆっくりでもいいので作品を完成させてください！応援してます (2023年4月10日 8時) (レス) @page18 id: 04dc814efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2023年4月3日 11時
