282話 ページ4
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ナガンが最後に教えてくれた、灰掘森林の洋館。
そこは以前 異形排斥主義集団CRCのアジトだったようだ。
この時代にもそんなものが残っているなんて驚きだ。
緑谷くんを先頭に両開きの扉を開けた。
そこには何も無い。
嘘だったのか？と落ち込んだ直後、憎きあの男の声が聞こえた。
振り返るとAFOの姿がモニターに見えた。
そいつは拍手をしながら話を続ける。
どうやら私たちがここに来ることは予想済みだったようだ。
——————それにしても、先程から聞こえるこの音はなんだ。
時計のようにも思えるが、ここにそのような物は見当たらない。
まさか。
嫌な予感が頭を過ぎる。
しかしその時にはもうあの男の話は終わり、緑谷くんへ自身の人差し指を向けた。
そして一言。
《次は、君だ》
直後爆風が吹き荒れる。
目を開けると、そこにはもう洋館はなかった。
あるのは瓦礫の山だけ。連合の痕跡など一つも残っちゃいなかった。
間一髪避けられたが、これじゃ振り出しからやり直しかな。
ため息をつきそうになるのを抑えた。
■
その日からまた緑谷くんは眠らなくなったように思える。
きっとオールマイトから、AFOから放たれた「次は君だ」という言葉が彼を突き動かしているのだ。
休む間もなく動き続ける彼の体調が心配になる。
「緑谷くん」
「火炉木さん！？」
本来ならば私は離れて行動すべきなのだろうが、今だけは許して欲しい。
突如隣に現れ声を掛けた私に、緑谷くんは酷く驚いていた。
「ちょっとは休んだ方がいいよ」
「……止まるわけにはいかないんだ」
「でも、オール・フォー・ワンと戦う前に緑谷くんが倒れちゃ意味がない」
「大丈夫だから」
以前の彼からは想像できないくらい強く言い放たれた「大丈夫」という言葉。
心配かけたくない。
その思いがひしひしと伝わった。昔の私みたいだ。
「……それに、休まずにいるのは火炉木さんも一緒でしょ」
その通りだった。
私もほぼずっと休みなく動き続けている。
そのくらいしないと皆を守れないから。
私は超人じゃないから一度に救える人も限られてくる。その分沢山動いて救うしかない。
「僕の傍にいたら火炉木さんも危ない目に遭うかもしれない。
……もう、近づかないで」
マスクの下から覗く緑の瞳は優しい。
どんどん小さくなる背中を見つめて思う。
私に彼は救えない。
でも、彼らなら。
スマホを取り出し、ある番号を打ち込んだ。
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MR サナリア(プロフ) - ちょっ！もういいやっ！アニメ勢で多分これアニメより進んでる気がする…けど面白いからかんけーねぇ！よんじゃえ！ (3月17日 19時) (
レス) @page24 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
東屋(プロフ) - 更新楽しみに待っています…！！一気読みしてしまいました！頑張ってください！！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 3ab66d3982 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！！！更新楽しみにしています。これからも読み続けます！！頑張ってください！！！ (8月27日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(プロフ) - あぁぁぁぁぁ続きが気になるーけど更新お疲れ様です！これからも読み続けるので頑張ってゆっくりでもいいので作品を完成させてください！応援してます (2023年4月10日 8時) (レス) @page18 id: 04dc814efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2023年4月3日 11時
