305話 ページ27
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「————物間くん」
彼ならば、黒霧の「ワープ」も使える。
私が呟いたその名前に、すかさずオールマイトが「その通りだ！」と返した。
「物間少年には少々無理をさせてしまうが……」
たしかに、死柄木との戦闘まで数日しかないのに使いこなすのは難しい。
でも「なんでも早速」な雄英で一年も過ごしていれば、きっとそれも可能になってしまうのだろう。
「大丈夫ですよ、絶対」
それに皆がうん、と頷いた。
以前オールマイトも言っていたことだが、第二次決戦では正しく総力戦となるだろう。
そこに脇役などいない。皆が皆、それぞれの全力を発揮して戦う主役なのだ。
ここで終わる。終わらせてみせる。
■
翌日、着替えを詰めたリュックを背負って一階に降りた。
そこにはもう既に私以外全員集まっているようで、私の姿を見るなり手を振った。
「忘れ物ねぇか？」
「うん！三回くらい確認した！」
「よし、じゃあそろそろ行くぞ！！」
皆でぞろぞろと寮を出て、雄英バリアの前まで行く。
そして朝のアナウンスを聞いて集まった民間人に対して頭を下げた。一部背中を向けてる人もいたけど。
「皆さん！ありがとうございました！」
元気な声が辺りに響く。
そこにいつぞやの男の子————洸汰くんが心配そうに緑谷くんに駆け寄った。
「泥を払う暇はもう十分いただきました」
周囲がざわついている。
クラスメイトも家族と話をしているようだ。
それを眺めながら、「この幸せを守りたい」と強く思った。
この戦いが終わったら、私も家族に会いに行こう。
お母さんの心配してるような、怒っているような顔が容易に想像できてしまい笑みを零す。
「Aちゃん！」
突然、一人笑っている私の名前が呼ばれて現実に引き戻された。
やば、今の私 絶対変な顔してた……最悪……
少しだけ落ち込みながらも声のした方を向く。
そこには冬美さんたち轟家がいた。ちなみにエンデヴァーはいない。
「これはまた……皆さんお揃いで……」
驚きのあまり意味のわからないことを口走ってしまう。
ああ、どんどん変な奴になっていくよ……
「よかった、ほんとに無事だったんだ……」
元気そうにしている私を見て冬美さんは目を潤ませた。
えっ、えっ、どういうことです？？？
「Aちゃんの過去がバラされて、批判されるようになってから、姉さんずっと心配しててさ」
夏雄さんのそれに私は目を見開いた。
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MR サナリア(プロフ) - ちょっ！もういいやっ！アニメ勢で多分これアニメより進んでる気がする…けど面白いからかんけーねぇ！よんじゃえ！ (3月17日 19時) (
レス) @page24 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
東屋(プロフ) - 更新楽しみに待っています…！！一気読みしてしまいました！頑張ってください！！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 3ab66d3982 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです！！！！更新楽しみにしています。これからも読み続けます！！頑張ってください！！！ (8月27日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(プロフ) - あぁぁぁぁぁ続きが気になるーけど更新お疲れ様です！これからも読み続けるので頑張ってゆっくりでもいいので作品を完成させてください！応援してます (2023年4月10日 8時) (レス) @page18 id: 04dc814efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひとや | 作成日時：2023年4月3日 11時
